1158 血液型 はくぶん 2009-03-23 01:38:14
巷ではよく血液型と星座の話が出るが、血液型に関して面白い記事を見つけた。

「血液型が発見されたのは1900年で、それから約20年間世界中で『血液型と性格』についての研究が行われました。その研究結果を参考に、心理学者の古川竹二氏がまとまった学説にして発表したのが1927年のこと。今でこそ血液型診断は『遊びの一種』として親しまれていますが、1920年から1930年代にかけては『学問的に根拠のある説』として考えられていたんです」帯広畜産大学・大学教育センターの渡邊芳之教授。

この古川学説は、1930年代に入ると医学者を中心に批判を浴び、消えてしまったとか。しかし、能見正比古という作家が同学説を参考にして、独自の「血液型人間学」についてまとめた本を1973年以降に続々出版し、第一次血液型ブームを巻き起こしたという。

「血液型ブームは4つのタイプが絶妙なバランスで存在する日本だからこそ成立するものだと考えられます。日本人は、A型が約40%、O型が約30%、B型が約20%、AB型が約10%と、比較的どの血液型も満遍なくいます。でも、外国では血液型の分布がかなり偏っていることの方が多いんですよ。たとえば南米のグァテマラでは、O型人口が全体の95%を占めています。こうなると血液型で性格を診断する意味がありませんから、まず流行らないでしょうね。また、日本人は他人に気を使い過ぎる傾向があるので、そのぶん他人の性格や自分との相性が気になるのではないでしょうか」(同)

世界の大半の国では血液型で人を判断するのはナンセンスとされている。
血液型を重要視するのは日本ともう一つどこかの国くらい、という話も聞いたことがある。

要するに血液型と性格は無関係。
日本人は自分の血液型を意識するあまり、自らを型に当てはめようとする傾向があるらしい。
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