1532 F1トルコGP決勝結果 はくぶん 2009-06-08 02:10:12
高速のイスタンブール・サーキットで行われた、
F1第7戦トルコGP決勝の結果は以下の通り。
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優勝:バトン(ブラウンGP)
2位:ウェバー(レッドブル)
3位:ベッテル(レッドブル)
4位:トゥルーリ(トヨタ)
5位:ロズベルグ(ウィリアムズ)
6位:マッサ(フェラーリ)
7位:クビサ(BMWザウバー)
8位:グロック(トヨタ)
9位:ライコネン(フェラーリ)
10位:アロンソ(ルノー)
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またもや優勝はバトン。
これで7戦6勝。
勝率はなんと85%以上。
かつてMシューマッハも7戦6勝はあったらしいが、
ペースとしてはそれを上回るものらしい。

今回はポールポジションこそ逃したが、
オープニングラップでミスをしたベッテルを抜きトップに立つ。
途中、燃料の軽いベッテルに煽られるシーンもあったが、
ベッテルが2回目のピットに入ってからは、危なげない走りで一人旅。
最後はジグザグ走行でトップチェッカーを受けるという余裕のパフォーマンス。

一方、同僚のバリチェロは3番手スタートだったが、
スタートダッシュに失敗し大きく順位を落とす。
他のマシンとの接触でフロントウイングを破損したこともあり、
その後はずるずると後退。
後半はバトンに周回遅れにされそうなシーンもあったが、
その後何らかの原因でリタイア。
バトンは優勝したが、同じマシンに乗っているだけに、
ブラウンGPの今後が気になるところ。

ベッテルは第1スティントで燃料が軽めの割には伸びず、
3ストップ作戦が裏目に出たこともあり、
同僚のウェバーより一つ下の3位フィニッシュ。
レッドブルは2位と3位だったが、バリチェロがリタイアしたブラウンGPより、
確実にコンストラクターズポイントを稼いでいる。

スペインとモナコで苦戦したトヨタだが、ここに来て復調。
トゥルーリとグロックは、どちらもポイントを獲得した。

上位はまたもや新3強によって独占された感じ。
ただ、レッドブルは2台とも上位だが、ブラウンGPとトヨタは1台だけ。
これからの力関係を暗示しているのだろうか。

フェラーリもモナコから復調傾向にはあるが、
最後のマッサのインタビューにもあるように、まだまだ速さが足りないとのこと。
事実、マッサは6位だが、ライコネンは9位である。
こんな中盤に来てまでフェラーリに速さが足りないなど考えられないことである。
クビサも久々に健闘し、今回は7位に入っている。
BMWザウバーもそろそろ復調して来るかもしれない。

それとは対照的に、代表のブリアトーレが諦め発言をしたルノー。
アロンソ10位とピケ16位で、この辺が限界なのかもしれない。
また依然復調の兆しが見えないマクラーレン。
ハミルトン13位、コバライネン14位は下位チーム並みの結果である。

中嶋一貴は不運に見舞われている。
ポイント獲得が確実なポジションを走っていたのに、
最後のピットでタイヤが上手く装着できずに大幅なタイムロス。
結果12位で、今季初ポイントを逃してしまった。

ドライバーズポイント
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1位:61 バトン(ブラウンGP)
2位:35 バリチェロ(ブラウンGP)
3位:29 ベッテル(レッドブル)
4位:27.5 ウェバー(レッドブル)
5位:19.5 トゥルーリ(トヨタ)
6位:13 グロック(トヨタ)
7位:11.5 ロズベルグ(ウィリアムズ)
8位:11 マッサ(フェラーリ)
8位:11 アロンソ(ルノー)
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今回バリチェロはリタイアでノーポイントだったが、
前回はベッテルがリタイアでノーポイントだったので、
両者の差はそれほど変わらず。
バトンだけが順調に他を引き離している。
それにしても、依然として新3強が、フェラーリやマクラーレンを抑え、
6位までを独占しているのは圧巻である。

コンストラクターズポイント
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1位:96 ブラウンGP
2位:56.5 レッドブル
3位:37.5 トヨタ
4位:20 フェラーリ
5位:13 マクラーレン
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こちらも新3強が依然として上位を独占。
今回の結果で、レッドブルは少しブラウンGPとの差を詰めた。
しかし、依然として約40ポイントの差は大きい。

次回F1第8戦はイギリスGP。
F1で最も歴史の長いシルバーストーン・サーキットでの開催も今年が最後。
高速コースとして知られるシルバーストーンを制するのは、
母国グランプリ初優勝に燃えるバトンか、若き天才ベッテルか、
はたまた復調してきたフェラーリ勢か。

F1イギリスGP決勝は6月21日。
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