1856 周恩来と彭徳懐 はくぶん 2009-08-23 00:18:43
周恩来について個人的にどう思うか?
以前、中国の彼への返事の中で尋ねてみた。

結論から言うと、人間的には認めているが、為政者としての施政は認めていないようだ。
周恩来は最後まで毛沢東を支持し続け、毛沢東の指示に従い、
結果、中国に膨大な損失をもたらした、というのが彼の主張である。

そんな周恩来の好対照として彭徳懐という人物を挙げている。
毛沢東の政策に異義を唱え、失脚して不幸な最期を遂げた政治家。
彼こそ中国の最も偉大な政治家であると。

この二人に関してネットで詳しく調べてみると、
確かに事実としては彼の言う通りなのだが、
その実態については、彼の主張とは少し違った印象を受ける。

周恩来がなぜ中国国民から慕われ、その死があれほど悼まれたのか。
一方、彭徳懐は、判官びいき意識の強い中国にあって、特に英雄視もされていない。
それは中国政府による意図的な情報操作であるのかもしれないが、
少なくとも世界の評価は中国国民のそれと一致している。

中国共産党を語る時、怒りの感情なしには語れないという彼。
そんな政党に最後まで従った周恩来より、一度でも異義を唱えた彭徳懐の方が、
その事実だけで彼には偉大な人物に見えるのだろう。

8月30日に日本国民が留意すべきことを、彼が教えてくれたような気がする。
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