1971 ピース はくぶん 2009-09-20 01:57:02
人間の相性とは、ジグソーパズルのピースのようなものだろうと思う。

それぞれのピースには様々な凹凸があり、
どんな凹凸にも完全にフィットする完璧な形など一つもない。
人間も生まれ育った環境によって様々な性格がある。
それはちょうどピースに凹凸があるのと似ている。

反りが合うとか合わないとか言うが、それはピースに例えると、
凹凸が上手く合致するかしないかということだろう。
凹凸が激しく、相当いびつな形をしたピースであっても、
必ずそれにピッタリフィットする隣のピースが存在する。

同じように、どんなエキセントリックな人間であっても、
世の中には必ずピッタリフィットする相手がいるだろう。
一生の内に、そういう人間と出会えるかどうかは別として。

考えてみれば、この世の中は一つのジグソーパズルなのかもしれない。
はじめからピースがすべて外されている巨大なジグソーパズルなのかもしれない。

最初、自分の隣にはどんなピースが置かれていたかはわからない。
しかし、互いの凹凸を合わせてみることによって、フィット具合を感じ取ることはできる。
複雑な形をしていればいる程、フィットする相手も限られてくるだろう。
しかし、必ず自分の隣にもピースは存在していたのである。

自分の形を誤魔化したら、本当にフィットする相手が見つからない。
それはラ・ロシュフコーの言う、
ありのままの自分を見せる方が、本当は得になるはずなのだ、
という言葉とシンクロする。

人間の性格には良いも悪いもない。
ただそれぞれの相手との相性があるだけなのだ。
相性は喜劇も悲劇も生み出す。
相性は努力などでは到底越えられぬ巨大な壁である。
もし相性に方程式があるなら、それを発見した者は、
相対性理論より遥かに偉大な発見をしたことになるだろう。

はじめに隣に置かれていたピース。
そんな相手と出会えた人間は幸せだろう。

今日はそんなことを考えさせられた一日だった。
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