2054 F1第15戦日本GP決勝結果 はくぶん 2009-10-04 17:32:11
鈴鹿サーキットで行われたF1第15戦日本GP。
この一週間の天気が良くなかったので、路面コンディションが心配されたが、
昨日、今日とよく晴れて、まずまずの状態だったようである。

決勝の結果は以下の通り。
優勝ベッテルレッドブル
2位トゥルーリトヨタ
3位ハミルトンマクラーレン
4位ライコネンフェラーリ
5位ロズベルグウィリアムズ
6位ハイドフェルドBMWザウバー
7位バリチェロブラウンGP
8位バトンブラウンGP
9位クビサBMWザウバー
10位アロンソルノー

スタートダッシュでトップに立ったベッテルは、
その後、他を寄せ付けぬ圧倒的な速さで、
中国、イギリスに続く今季3勝目をポールToウィンで飾った。

スタートでハミルトンに抜かれ3位に後退したトゥルーリだったが、
最後のピットインまで終始3位をキープ。
ハミルトンが最後のピット作業に入った後の2周分でその差を縮め。、
最後のピット作業終了後、メインスタンド前のストレートを駆け抜けてくるハミルトンよりも、
僅かに先にピットレーンを飛び出し、ハミルトンの前に立って2位を奪回。
そのシーンは見ていて圧巻の一言だった。
後にハミルトンは無線で、KERSの調子が良くないとチームに訴えているが、
それもこの逆転劇の大きな要因だったのだろう。
終盤、アルグエルスアリのクラッシュにより、セーフティカー導入で、
ベッテルとの差がなくなり、トップを狙えるチャンスでもあったが、
今日のベッテルを抜くのは到底無理だったようである。
逆に、KERSを搭載している3位のハミルトンに抜かれなくて良かったといったところ。

チャンピオン争いを続けるバリチェロとバトンは7位と8位。
ブラウンGPの2台は特に目立った走りもなく、慎重にポイントを拾ったという感じ。
バリチェロとすれば、この鈴鹿で一気にバトンとの差を詰めておきたかったのだろうが、
マシンはそれほど速くなかったという印象。
バトンのワールドチャンピオンは次戦以降に持ち越しとなった。

ドライバーズポイント
1位85バトンブラウンGP
2位71バリチェロブラウンGP
3位69ベッテルレッドブル
4位51.5ウェバーレッドブル
5位45ライコネンフェラーリ
6位43ハミルトンマクラーレン
7位34.5ロズベルグウィリアムズ
8位30.5トゥルーリトヨタ
9位26アロンソルノー
10位24グロックトヨタ

バトンとバリチェロの差が1ポイント縮まり14ポイント差に。
同時にバトンとベッテルの差も9ポイント縮まり16ポイント差。
このレースでバトンが1ポイントしか獲得できなかったのは痛かった。
バリチェロに可能性があるなら、今回の優勝によりベッテルにも可能性があると言える。
もちろんバトンが断然有利な状況にいることには変わりないが、
自身初のワールドチャンピオンという重圧と、前半戦の速さを失った走りでは、
残りの2戦は、それほどの上位フィニッシュはないのではないかと思われる。

一方、若さと勢いのあるベッテルは、残り2戦を連続優勝する可能性も充分にある。
そうなった場合、バトンは残り2戦を7位以上でフィニッシュする必要がある。
安定した走りをするバトンだから、リタイアはないだろうが、
1戦でもノーポイントに終わると、まだひっくり返される危険性はある。

バリチェロも最近は速さを感じないが、次戦は母国ブラジルでのレース。
精神的には圧倒的有利な状態で戦えるだろう。
今の速さからすると、母国グランプリといえども、優勝は難しいだろうが、
バトンがノーポイントに終わると、差をぐっと縮める可能性は大きい。

しかし、依然として圧倒的有利な立場にあるのはバトン。
残り2戦を7位以上でフィニッシュすれば、他のドライバの結果は関係ない。
しかも、次戦で、バリチェロがバトンより4ポイント以上多く、
ベッテルがバトンより6ポイント以上多く獲得できなければ、
その時点でバトンのワールドチャンピオンが決定する。
つまり、バトンが次戦で4位以内に入れば、それで決まってしまうのである。

コンストラクターズポイント
1位156ブラウンGP
2位120.5レッドブル
3位67フェラーリ
4位65マクラーレン
5位54.5トヨタ

依然としてブラウンGPとレッドブルの一騎打ちが続いているが、
残り2戦で35.5ポイント差はあまりにも大きい。
レッドブルが1-2フィニッシュで勝ち続けたとしても、
ブラウンGPの2台が2戦ともノーポイントに終わらない限り逆転はできない。
そして、もしそうなった場合でも、僅かに0.5ポイント上回るだけ。
今日の鈴鹿でのレースが終わった時点で、
ブラウンGPの優勝は99%以上確定したと言っていいだろう。

次戦ブラジルGPは10月18日。
地球の裏側だけに放映時間が遅く、毎年夜中の1時や2時のスタートになる。
次戦も引き続きバトンのワールドチャンピオンがかかるレース。
なんとか最後まで観たいものである。
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