2078 弦とピックの話 はくぶん 2009-10-11 18:12:24
わかる人にはわかるが、わからない人には全くわからない弦とピックの話。

ギターの弦は昔から、アーニーボールかダダリオを使っている。
一時期、フェンダーのロックンロールを使っていた時期もあるが、
品質の当たり外れが激しく、あまりによく切れるので、
短期間で使うのを止めてしまった。

アーニーならハイブリッドスリンキー、ダダリオならXLである。
どちらも同じかというと、そうではない。
アーニーは硬いが、ダダリオは柔らかい。
ちなみに、フェンダーのロックンロールはダダリオよりさらに柔らかい。

昔はどちらかというと柔らかいダダリオの方が好きだった。
チョークアップのしやすさや、ピックに対するソフトな感触が良かった。
当時、使っていたピックはフェンダーのレインドロップ型エクストラヘビー。
ピッキングは浅く、アタックは弱く、いわゆる軽いタッチで弦に当てていた。

しかし、そのタッチだと音に表情がない。
そういう不満を持ち始めて、ピッキングを変えた。
深く強いアタックのいわゆるヘビータッチ。
その頃からピックもエクストラヘビーよりやや薄いヘビータイプを使い始めた。
エクストラヘビーは厚すぎて音に芯が出ないからである。
その日の感触でたまにミディアムを使うこともある。

そういう薄目のピックを使い始めるとダダリオのアタック音は細い。
弦も妙にしなる感じがして、ピッキングに対して違和感がある。
エクストラヘビーを使っていた頃には感じなかった感触である。
そこで弦もアーニーに変更。

アーニーと言うと、有名なセットはスーパースリンキー。
多くのミュージシャンが好んで使っている。
009から042までの標準セットである。
しかし、それだとダダリオと変わらない。
というわけで、より太いアタック音を得るために、
4弦から6弦までがより太いハイブリッドスリンキーを選択。
いわゆるヘビーボトムタイプというやつである。

しかし、ハイブリッドスリンキーはスーパースリンキー程ニーズがないのか、
買いに行っても置いていない店や、品切れ状態のまま放置してある店もある。
そういう時は仕方なくダダリオを買う羽目になる。

というわけで、今はアーニーとダダリオを、
そういうネガティブな理由で使い分けている。

ハイブリッドスリンキーを使い始めてもう10年以上経つかな。いや、もっとかな。
ということは、ヘビーピックもそれくらい使っているということ。
今はギターを弾く時間も短くなったが、それでも弦とピックにだけはこだわる。

ギターを弾く感覚として、最終的にこだわるのはその二つだが、
今はもっといい弦が色々なメーカーから発売されているのかもしれないとも思うし、
ピックももっとこだわって探せば、もっと感覚に合うものがあるのだろうとも思う。
しかし、そう思う反面、
もしかすると、自分にとってのベストマッチは見つからないのかもしれないとも思う。

本当に巧いやつは、弦やピックなど何でもいいのだ、と。
そんな思いがずっと頭の片隅にある。
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