2096 | 趣味 | はくぶん | 2009-10-17 18:22:12 |
趣味は大なり小なり誰でも一つくらいは持っているものだろうと思っていたが、 まったく趣味のない人間というのもいるようだ。 世の中の何にも興味がないなんて人間はいないと思うのだが、 それならなぜその中で一つくらい趣味になるものがないのだろうか。 趣味のない人間に共通していることは、 主体的にやろうという気持ちが薄いことであるように思う。 趣味とは誰かが代わりにやってくれるものではない。 何かに出会ったら自分もやってみるという積極性がなければ趣味は始まらない。 自分にはどうせ出来ないだろうと思う気持ちが、 自分を趣味から遠ざけているのではなかろうか。 自分達が子供の頃は、出来るとか出来ないとかは結果論であり、 はじめからそんなことは考えてもいなかった。 やってみたら、出来る出来ないは結果として見えてくるが、 たとえ出来なかったとしても、単にそれだけのことでしかなかった。 出来るか出来ないか、上手く行くかどうか、 なぜはじめから結果ばかりを考えるようになったのだろうか。 はじめにそういう気持ちがあるから、何をやっても熱中できない。 熱中できなければ、その中にある面白さもわからない。 表面的に面白いものはすぐに飽きる。 本当の趣味とは、いつまでも謎の部分が存在するものであるような気もする。 そしてそれは趣味だけに留まらず、 あらゆる場面、あらゆる事柄に当てはまるだろうと思う。 豊かになって好奇心や探究心を無くしたと言われるが、 豊かになって本当に無くしたものは、自分の可能性ではないかと思う。 |
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