2102 F1第16戦ブラジルGP決勝結果 はくぶん 2009-10-19 22:12:04
昨夜行われたF1第16戦ブラジルGP決勝の結果は以下の通りとなった。

優勝ウェバーレッドブル
2位クビサBMWザウバー
3位ハミルトンマクラーレン
4位ベッテルレッドブル
5位バトンブラウンGP
6位ライコネンフェラーリ
7位ブエミトロロッソ
8位バリチェロブラウンGP
9位小林可夢偉トヨタ
10位フィジケラフェラーリ

ポールポジションからスタートしたバリチェロは、
1回目のピットインまでは好調に首位をキープ。
このまま優勝かと思われたが、1回目の給油後、ペースが上がらず、
ピットのタイミングでウェバーやクビサに前に行かれ、3位に後退。
その後、何とか3位をキープしていたが、
終盤ハミルトンに抜かれた直後にスローパンクチュア。
予定外の緊急ピットインを強いられ、逆転王座の夢は消えた。

ベッテルも16番手から必死に追い上げを見せるものの、
インテルラゴスでは驚異的な速さはなく、4位に入るのが精一杯だったようだ。

今回のバトンの走りは、いつもの消極的なそれとは違った。
序盤から前方のマシンを次々とオーバーテイク。
ここが正念場だと思ったのか、今までにはないアグレッシブな姿勢が見られた。
それがまた運を呼んだのか、中盤や終盤で幸運に助けられるシーンもいくつか見られた。

雨は降らなかったが、波乱の展開となったブラジルGPは、
結局6台のリタイアを出す荒れたレースとなった。

オープニングラップでスーティルとトゥルーリが接触。
そのまま二人ともコースアウトでクラッシュしたが、
ウォールにヒットしリバウンドでコース上に戻って来たスーティルに、
後ろから来たアロンソが前方を阻まれ接触。
結局、このアクシデントで、1周目にして3台が脱落した。
この時のトゥルーリのスーティルに対する執拗な悪態が審議の対象となり、
トゥルーリは罰金を科せられている。
また、ライコネンもオープニングラップでフロントウイングを破損し、
修復のためピットインしている。

一時3位を好走していたロズベルグも、ギアボックスのトラブルでリタイア。
ガレージに入ったマシンは後方から白煙を上げていた。
同僚の中嶋一貴も給油直後に、前を走っていた小林可夢偉を抜こうとして、
そのマシンの後輪に乗り上げ、コースアウトしてタイヤバリアに激突。
そのままリタイアとなった。
また、ハイドフェルドはガス欠により途中リタイアとなっている。

ハプニングはコバライネンとライコネンの間にも起こった。
給油を終えたコバライネンは、まだ給油ホースが抜けていないにも関わらず発車。
給油ホースを引き摺って、ピットロードにガソリンを撒きながら走行。
後方から来たライコネンはそのガソリンを浴び、
一瞬車体全体が炎に包まれるというシーンがあった。
昨年のマッサを彷佛とさせるピットでのアクシデントだった。
炎はすぐに消えたが、このアクシデントにより、コバライネンにはレース後、
罰金と25秒加算のペナルティが科せられた。
これにより、9位のコバライネンは12位に。
10位の小林可夢偉が9位、11位のフィジケラが10位、12位のリウッツィが11位と、
それぞれ繰り上がっている。

今回はウェバーとクビサが安定した走りで1位と2位を獲得。
後方で起こっている様々なハプニングを尻目に、余裕の快走を見せていた。
また、今回F1初参戦ながら見事完走を果たし、
なおかつ9位に入った小林可夢偉は上出来であったと言えるだろう。

今回、インテルラゴスでチェッカーフラッグを振ったのは、現在療養中のマッサ。
バトンは、そのチェッカーフラッグを5位で受け、
悲願のワールドチャンピオンの栄冠を手にした。

ドライバーズポイント
Wチャンピオン89バトンブラウンGP
2位74ベッテルレッドブル
3位72バリチェロブラウンGP
4位61.5ウェバーレッドブル
5位49ハミルトンマクラーレン
6位48ライコネンフェラーリ
7位34.5ロズベルグウィリアムズ
8位30.5トゥルーリトヨタ
9位26アロンソルノー
10位24グロックトヨタ

今回の結果で、バリチェロはベッテルに抜かれ3位に転落。
それにしても、わずか89ポイントでワールドチャンピオンが決まった年があっただろうか。
マレーシアGPでポイント半分のレースがあったとはいえ、
最終戦を残して、こんなに低いポイントでワールドチャンピオンが決まっていいのだろうか。

コンストラクターズポイント
Cタイトル161ブラウンGP
2位135.5レッドブル
3位71マクラーレン
4位70フェラーリ
5位54.5トヨタ

ワールドチャンピオンはバトンに、コンストラクターズ・タイトルはブラウンGPに。
ブラウンGPが2冠を達成した今季シリーズも残すところあと1戦。
ワールドチャンピオンが決まってしまったので、面白みに欠ける最終戦だが、
プレッシャーの無くなったバトンがどんな走りをするのか。
今回のようにオーバーテイクショーを見せてくれるのか。
まさか余裕の欠場なんてことはないとは思うが。

バリチェロとベッテルの2位争いも興味の一つではある。
もう一つ興味があるとすれば、初回からの参戦でここまで唯一ノーポイントの中嶋一貴。
最終戦で1ポイントでもゲットできるか。
そして、F1で彼を見るのも恐らく次戦が最後になるだろう。

F1第17最終戦、今年新規開催のアブダビGPは11月1日決勝レース。
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