2341 たまねぎの皮剥き はくぶん 2009-12-09 01:46:35
ここ数冊、自分にとって軽い感じの本ばかり読んでいたので、
久し振りにまた前の著者に戻って、なんとなく手応えみたいなものを感じている。

彼の本は他にはないボリュームがある。
それは彼が自分自身の経験を基に書いている内容だからだろうか。
もちろん、他の著者も自分の経験を盛り込んではいるのだろうが、
その見つめ方の深さがあまりにも違うように思う。

たまねぎの皮を剥いていっても、最後には何も残らない。
そういう諌めの言葉もある。
たまねぎとはもちろん人間のことである。

彼の本は時々たまねぎの皮剥きのようにも思える。
しかし単なる皮剥きなら、いつか飽きてしまうのではないかとも思う。

彼の内容は遠い過去の経験によるところが多いが、
今現在は果たしてどうなのか、最近はむしろそっちの方が知りたい。
たまねぎの皮を剥いて、彼は果たして何が実現できたのか。
自分の考えた通りの現実が、果たしてそこにあったのか。
むしろ今はそれが一番知りたい。

さあ、寝よう。
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