2344 メール送信エラー はくぶん 2009-12-11 23:59:42
虎の穴社から、ある海外の企業にメールが送れないという。
“Permanent Fatal Error”でメールが戻って来るらしい。
送信アカウントを変えて送っても結果は同じとのこと。

水曜の夜にそういう連絡があったが、
この2日間、ほとんど寝ていたので原因を調べられなかった。

さっき、送信アカウントのメールボックスを覗いてみると、
そのエラーメッセージが入っていたので、エラー内容を見てみた。
確かに“Permanent Fatal Error”で戻って来ている。
しかし、このエラーはいくつかの原因が考えられる大雑把なエラー表示なので、
それだけでエラーの原因を特定することはできない。

そこで、先ずはDNSから。
先方のドメインを引いてみたが、正引き・逆引き共に問題なし。
サーバ間の送受信経路を辿ってみても、何もおかしいところはない。
送信サーバからのメールは先方に拒否されることもなく、正常に受け取られている。
まあ、先方に拒否されたら“Permanent Fatal Error”とはならないが。

じゃあ、なんでかなあ、などと思っていたら、問題ある一文を発見。
“Disc quota exceeded”・・・これやん。

これはメールボックスの容量オーバーによるエラー。
先方のメールボックス内にメールが溜まり過ぎて容量が一杯になっており、
新しいメールを受け取れない状態にあるということ。

もちろん解決策としては、先方に不要なメールを削除してもらって、
メールボックス内の容量を空けてもらうしかない。

読み込んだメールをサーバから削除しないで、
万一の時のバックアップとしてサーバ内に蓄積しておくのは、別に悪いことではないが、
メールボックスの容量がある程度大きくないと、こういうことになってしまう。
添付ファイル付きのメールを受信することが多い場合などは尚更である。

最近はPOPの代わりにIMAPが使われることも多いが、
IMAPを使うなら、数GBの容量でも足りなくなるということもあるようだ。

メール容量が大きくないなら、POPで読み込んだ後、
一定期間を過ぎたメールはサーバから削除していくのが当たり前。
容量オーバーでメールを受信できなければ、アカウントを持っている意味がない。

そもそも先方はちゃんとメールチェックしているのだろうか?
Outlook Expressなどのメーラーでは、特に設定を変更しない限り、
デフォルトでは、サーバからメールを読み込むと同時に、
そのメールはサーバから削除する設定になっている。

ひょっとしたら先方のメールサーバは、
以前から相当数のメールを受け取り損ねている可能性もある。
受信が出来ないだけで、送信に問題はないので、
誰も報告してくれなければ、本人がこの状態に気付くことはない。
過度なSPAM対策と同様に、このエラーは致命的である。

日頃からのメールサーバのメンテナンスは、
こういう点でも大事であると言える。
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