2794 | F1第2戦オーストラリアGP決勝結果 | はくぶん | 2010-03-29 03:16:35 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
雨の中のスタートとなったF1第2戦オーストラリアGP。 毎年波乱の展開となるオーストラリアGPだが、今回は開幕戦でないにも関わらず、 クラッシュやトラブルが続出し、24台中10台がリタイアというまたも波乱の激戦となった。 その決勝の結果は以下の通り。
スタート直後の第1コーナーで、バトン、アロンソ、シューマッハの3者が接触。 バトンは何事もなくレースを続行したが、アロンソとシューマッハはかなり順位を落として再スタート。 シューマッハはフロントウイングにダメージを負い、左側を地面に接触させながらの走行。 ピットに入らざるを得ず、オープニングラップを終えた段階で最下位まで順位を落とした。 オープニングラップではもう一つのアクシデント。 小林可夢偉が走行中、突然マシンのフロントウイングが脱落し、 可夢偉はコントロールを失ってヒュルケンベルグに激突。 そのままトゥルーリも巻き込んで3者リタイアとなった。 序盤、雨が上がり始めた頃、適格な判断でタイヤ交換を成功させたのはバトンだった。 他のドライバより数周早くタイヤをドライに交換。 その後は圧倒的な速さでタイムを重ねて行き、他のドライバがタイヤ交換に入った時には、 既にかなりのマージンを築いていて、2位にまで浮上していた。 今回もポールポジションからのスタートとなったベッテルは、 タイヤ交換で勢いづくバトンを抑えて首位を独走していたが、 中盤、マシントラブルによりコントロールが効かず、そのままコースアウトしてリタイア。 前回に引き続き、今回もまた首位を独走していたにも関わらずマシントラブルに泣いた。 ベッテルのリタイアで棚ぼた式にトップが舞い込んで来たバトンは、 その後安定した走りを見せ、2位以下を寄せ付けず、そのままトップでチェッカーを受ける。 そんな一人旅のバトンと対照的だったのは、 クビサ、マッサ、アロンソ、ハミルトン、ウェバー、ロズベルグによる2位から7位までの争い。 6台がほぼ2秒以内にひしめくという大混戦。 磨耗したタイヤで逃げる前3台と、フレッシュなタイヤで襲い掛かる後3台。 特にアロンソとハミルトンの4位、5位争いは熾烈を極めた。 何度も襲い掛かろうとするハミルトンに、ブロックでしのぐアロンソ。 1周2秒近くタイム差のある両者のタイヤ状態で、アロンソはハミルトンを前に行かせない。 スリップストリームに入られようと、コーナーで仕掛けられようと、 すべてブロックによって守り抜くアロンソ。 並のドライバならあっという間に抜かれていただろう。 しかも、自分はタイヤを労りながら、ハミルトンには攻めさせてタイヤを消耗させ、 結局ハミルトンを追撃不能に陥らせてしまうあたり、もう驚異的としか言いようがない。 痺れを切らせたハミルトンがラスト2周で最後の賭けに出る。 メインスタンド前のストレートでスリップストリームに入り、第1コーナー手前でアロンソに並ぶ。 しかし、後方のウェバーのマシンが少し突っ込み過ぎてコーナー手前でハミルトンに激突。 両者ともコースアウトして順位を落としてしまった。 その隙にロズベルグが5位に上がる。 後方の2台のフェラーリを何十周にも渡って抑え続け、 2位でフィニッシュしたクビサは大健闘したと言えるだろう。 オープニングラップ終了時に最下位まで落ちたシューマッハも、 その後、猛追撃を見せて、最後は10位でフィニッシュ。 さすがシューマッハといったところだろうか。 退屈だった前回のバーレーンGP。 このままずっと退屈なシーズンになるのかと思いきや、雨が降れば荒れる展開。 今回はオーバーテイクも数多く見られ、波乱含みの非常にエキサイティングなレースだった。 今回は優勝を手にしたバトン。 恋人が日本人ということもあって、“やった”と日本語で叫んでいたのは印象的だった。 ドライバーズポイント
前回優勝のアロンソが、今回も4位と堅実な走りをしたため依然として首位をキープ。 まだ優勝のないマッサも、2位、3位と手堅くまとめているため2位。 今回ノーポイントのベッテルが7位と後退したが、優勝一発でジャンプアップできるポイント制のため、 マシンに信頼性さえ出てくれば、まだまだこれからと言えるだろう。 コンストラクターズポイント
フェラーリとマクラーレンが頭一つ出ているように見えるが、 こちらはドライバーズポイント以上に優勝一つで一気にひっくり返る可能性を秘めているため、 今はまだどうのこうのという段階ではない。 ポールポジションを取りながらも、2度に渡ってマシントラブルに泣いたベッテル。 それとは対照的に毎回着実にポイントを重ねているアロンソ。 今季のワールドチャンピオンは、この二人の内のどちらかだと確信しているが、 マシンに信頼性がない限りベッテルの優勝はない。 この両雄の火花を散らす熱いバトルが見られるのは、果たしていつのことなのだろうか。 次回F1第3戦マレーシアGPの決勝は4月4日。 |
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