2839 | 謎でもない独り言 | はくぶん | 2010-04-12 03:54:47 |
今まで何とも思わなかった事が、 ある日突然気になり始めることがある。 いつも必ず上手く行っていたわけじゃないし、 失敗もしていたにも関わらず、 そういったことが何も気にならなかった。 しかし、誰かの一言や上手く行かなかった事をきっかけに、 次は上手く行くのだろうかと気になり始める。 なぜ今まで、そういう言葉や事実に無頓着でいられたのだろうかと考えてもわからない。 しかし、確かに以前は、そんな事などまるで意識の中に入って来なかった。 心に感じたことは信じなければならない。 ことにそれが虫の知らせであるときは。 バルタサール・グラシアン この言葉は何度かここで書いた。 日常的に心はいろいろな事を感じるが、それはその時の状況であって、 未来の事を感じているわけではないと思っていた。 しかし、未来は急に大きく変わるわけではなく、 現在から徐々にその方向を変えて行っているのではないだろうか。 そしてその微妙な方向の変化を、自分の感覚が感じ取っているのではないかと。 ある事を境に、今までまるで気にしなかったことが気になり始める。 それは、その時期から物事が自分にとって良くない方向に進んでいることに対して、 自分自身に警告を発し始めたのではないかと。 経験的に言うと、ある事が気になり始めると、それは決まって上手く行かなくなる。 そしてそれを回避する方法は今のところ自分にはわからない。 ただ、上手く行かなくなって、必死になってリカバリーしようなどと思うと、 ますます上手く行かなくなり、最後にはどうしようもなくなることが多い。 ある事が気になり始めたら、無理にでも他に目を反らすこと。 他に目を向けて、それは暫く放っておくこと。 これ以外に解決策はないように思われる。 早く解決しようとして積極的にあれこれやってみたりするが、 そういう時はむしろ消極的な方がいいだろうと思う。 自分が関わらなくても、物事は何らかの方向には回って行く。 あえて自分を加えずに、勝手に回らせておいた方がいいのだろうと思う。 |
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