2895 | F1第4戦中国GP決勝結果 | はくぶん | 2010-04-23 05:09:54 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日曜日は結局見れずにビデオだけ残したF1第4戦中国GP。 ようやく今夜、そのビデオ観戦を終える。 上海インターナショナルサーキットで争われた決勝レース。 雨の中、2度もセーフティカーが入り、波乱に次ぐ波乱の展開となった。 その決勝の結果は以下の通り。
まさか、バトンがアジアンラウンドで2勝もするとは思わなかった。 タイヤ交換が頻発するレース序盤でトップに立ち、 そこからは安定した走りで終始トップをキープ。 終盤でハミルトンに追い上げられるシーンはあったものの、 最後までトップの座を守り抜いた。 雨などにより荒れた展開となった中でトップに立つと、 安定性のあるバトンは強いようだ。 完全なる先攻逃げ切りタイプのドライバであると言えるだろう。 2位にはハミルトンが入り、今回はマクラーレン勢の1-2フィニッシュ。 ストレートで圧倒的な速さを誇るマクラーレンが、 そのマシンの実力をまざまざと見せつけた。 スタートダッシュで前に並ぶレッドブル2台を抜き去り、 第1コーナー入り口でトップに立ったアロンソ。 リプレイ映像ではジャストタイミングの見事なロケットスタートのようにも見えるが、 後の審議でフライングであると判定され、ドライブスルーペナルティを課せられた。 スタート直後、審査員がすでにアロンソを指さしていた。 バトンがチームラジオで「アロンソはジャンプスタートだ」を連発していたのが印象的だった。 日本ではよく使うフライングは、F1ではジャンプスタートと言うらしい。 今回もリタイアに終わった可夢偉。 バランスを崩しスピンしたリウィツィのマシンが、可夢偉のフロント部分を直撃。 オープニングラップで敢えなくリタイアとなった。 今回は調子が良かっただけに、悔やまれるレースとなった。 チームメイトのデ・ラ・ロサもレース途中でエンジントラブルによりリタイアしている。 どうも今季のBMWザウバーには不運がつきまとっているようだ。 エフダクトという新技術の導入により、 ストレートでは圧倒的な速さを誇るマクラーレンのハミルトンと、 空力の天才によるデザインがもたらすダウンフォースで、 コーナリングスピードに長けるレッドブルのベッテル。 雨の影響でタイヤ交換を余儀なくされ、前半で後方に沈んだ二人が猛チャージ。 前を行くマシンを次々とオーバーテイクしていくのだが、 その間にも繰り返される二人のバトル。 前半戦のヤマ場は間違いなくこの二人のバトルだった。 さらにそのバトルは、ピットレーンに向かうコースや、 ピット作業後のピットレーン上でも続いた。 マシンが2台並んでピットレーンに向かったり、 ピットレーン上を走行するなど、普段は滅多に見られぬシーンではある。 しかし、一歩間違えばピットクルーを巻き込む大事故に繋がる危険性もはらんでいる。 元F1ドライバのマーティン・ブランドルは、 そんなバトルをマナーの悪い危険な行為であると非難している。 また、それにペナルティを課さない審査員の対応に関しても非難している。 ハミルトンは昨年あたりから、そういう乱暴な走りが目立つようになり、 よく他のドライバからも非難されている。 スタート前から降っていた小雨から、 酷い時は水しぶきが上がるほどの本格的な雨となった今回の決勝レース。 路面状況に応じてタイヤ交換のために何度もピットインする各マシン。 順位は次々と入れ替わり、 誰が今何番手を走っているのか把握できないほどレースは混乱していた。 そんな中で最も印象的だったのは、 かつての皇帝シューマッハが次々と抜かれて行くシーン。 ハミルトンに抜かれ、アロンソに抜かれ、ベッテルに抜かれ、マッサに抜かれ、 挙げ句の果てにはルノーの新人ペトロフにまで抜かれるという有り様。 マッサに抜かれた後、コーナーで曲がり切れずにコースアウトした時、 解説者が「もはや皇帝の腕は錆びついてしまった」と絶叫したのには爆笑してしまった。 ドライバーズポイント
今季2度目の優勝を果たしたバトンがトップに躍り出た。 次いで、優勝こそないものの、上位でフィニッシュし続けて来たロズベルグが2位。 それに僅差でアロンソ、ハミルトン、ベッテルが続いているといった状況。 8位のウェバーはちょっと離された感もあるが、 優勝したら25ポイントも獲得するシステムなので、 これから先、ウェバーにもまだまだチャンスはあるだろう。 ルノーの新人ペトロフは、今季初完走で初ポイント。 以前からかなり評価されていたが、このレースでさらに評価を上げただろう。 ルノーマシンであるにも関わらず非常に安定していて速いことは確かである。 コンストラクターズポイント
1-2フィニッシュを飾ったマクラーレンが43ポイントを加算して、 フェラーリを抜きトップに立った。 注目は上位4チームにじわじわと迫っているルノー。 クビサの毎回安定したレース結果も大きいが、 今回はペトロフの活躍がそれ以上に大きかったと言えるだろう。 コンストラクターズポイントは、最終的には上位4チームの争いになるだろうが、 途中で大きな波乱があるかもしれない。 雨の中、今季も大混戦となり、 上海のレースは荒れるというジンクスが定着しつつある中国GP。 コースの形が上海の上という字を象ったものであるという事実を初めて知った。 今後も序盤アジアンラウンドの台風の目となりそうで、 目の離せないGPとなっていくだろう。 今回でアジアンラウンドはひとまず終了し、 次からはヨーロッパへと戦いの場が移る。 その初戦となるスペインGP決勝レースは5月9日。 本格的な戦いがスタートすると言われるヨーロッパラウンド。 ゴールデンウィーク後のレースが、今から非常に楽しみである。 |
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