3242 | F1第10戦イギリスGP決勝結果 | はくぶん | 2010-07-12 20:44:23 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
昨夜ビデオ録画したF1イギリスGP決勝を観戦。 昨シーズンのオフに改修工事が行われて、 今季からコース全長が750m伸びたシルバーストーン・サーキット。 改修工事後も高速コースであることに変わりはないが、 コース後半にテクニカルポイントが出来たことで、 オーバーテイクポイントも増えたと言われる。 高速コースの続くヨーロッパ後半ラウンド。 その初戦とも言えるF1第10戦イギリスGP。 その決勝結果は以下の通りとなった。
優勝は2番手スタートのウェバー。 スタートダッシュでベッテルの前に出て首位を確保。 そのままレースが終わるまで一度も首位の座を明け渡すことなく、 安定した走りで今季3勝目をマークした。 ポールポジションからスタートしたベッテルは、第1コーナーでウェバーと接触。 タイヤを傷めて、マシンコント−ルが上手くできない状況に陥り、オープニングラップ終了時にピットイン。 タイヤ交換を終え、コースに復帰はしたものの、順位は最後尾まで下がっており、 前を走るマッサとのタイム差も30秒以上という厳しい状況となった。 途中、飛び散ったデ・ラ・ロサのリアウイングパーツを回収するためセーフティカーが入り、 前方とのタイム差はなくなったものの、 相変わらず最後尾を走る状況に変わりはなかった。 その後、ベッテルは凄まじい追い上げを見せ、 シューマッハを抜いて8位まで順位を上げるが、 7位のスーティルに手こずり、前を蓋されるような形になって、 前方集団との差は開くばかり。 ファイナルラップで何とかスーティルを抜くも、時すでに遅し。 結局は7位フィニッシュでレースを終えた。 マッサもオープニングラップ第1コーナーでアロンソと接触。 右リアタイヤをバーストさせて、オープニングラップ終了と共にピットイン。 ベッテルよりは先にピットアウとしたが、ベッテルほど追い上げがスムーズに行かず、 マッサの方は15位でレースを終えている。 マシンのアップデートに失敗し、予選では速さの見られなかったマクラーレンだが、 一晩でそれを修正し、見違えるような速さを取り戻した。 その結果、ハミルトンは2位、バトンは4位という好順位でフィニッシュ。 特に14番手スタートとなったバトンが4位まで順位を上げたのは脅威の一言だろう。 今回、アロンソには不運がつきまとった。 3番手スタートだったが、スタートダッシュで出遅れて5位まで後退。 その直後にマッサとの接触。 レース中盤では、前を走るクビサをコーナーでインからオーバーテイクしようとするが、 クビサがインを塞いで来たため、やむなくコースーオフして接触を逃れる。 しかし、それがコーナーのショートカットとなって、コーナー出口でクビサの前に出る。 ショートカットによるオーバーテイクか、接触を避けるためのコース外への避難か、 このシーンは後に審議の対象となったが、 結局はショートカットによるオーバーテイクと見なされ、 アロンソにはドライブスルーペナルティが課せられた。 さらに運の悪いことに、ドライブスルーペナルティを実行する前に、 先のセーフティカーが導入され、各マシン間にタイム差がなくなりだんご状態に。 これによりドライブスルーを終えたアロンソは順位を大幅に下げた。 結局アロンソは14位でフィニッシュすることとなり、 マレーシアGP以降、2度目のノーポイントに終わった。 解説で片山右京が、アロンソのこのショートカットを、 接触を避けるための避難と見なすべきであり、この行為にペナルティを課すなら、 今後オーバーテイクしようなどと思うドライバはいなくなるかもしれない、 とレーススチュワードの判定に不満の色を示していた。 今回、ナイジェル・マンセルがレースを観戦していたようだが、 彼の意見はどうだったのだろうか。 12番手スタートの可夢偉は、 オープニングラップの混乱状況に乗じて一気に9位まで順位を上げた。 その後、安定した走りを見せるが、前を走るバリチェロを最後まで抜くことが出来ず、 6位フィニッシュで8ポイントを獲得した。 昨シーズンにトヨタから参戦した時の最高位も6位だが、 今回はプライベートチームでの6位ということで、 可夢偉の評価は更に上がるだろうということである。 ドライバーズポイント
今回の優勝でウェバーはベッテルを抜いて3位に浮上。 しかし、今回2位のハミルトンと4位のバトンが、 依然としてマクラーレン1-2体制で上位を独占している。 首位から50ポイント近くも離されたアロンソは、 現在5位といいながらもチャンピオンを狙う立場としては苦しい状況になってきた。 優勝回数は多くないが、毎回確実に上位でフィニッシュを果たしているハミルトン。 残りが9戦ということを考えれば、アロンソは連続優勝で追い上げるか、 ハミルトンのノーポイントを期待する以外に可能性がなくなってきた感がある。 ベッテルを除いて比較的安定している上位3名。 ワールドチャンピオン争いは、 レッドブルとマクラーレンに絞られて来たかのようなポイント状況である。 コンストラクターズポイント
ドライバーズポイント同様、 コンストラクターズポイントもマクラーレンとレッドブルが、 圧倒的に他を引き離している。 ただ、ドライバ2人の合計ポイントであるため、 今後、フェラーリが1-2フィニッシュを連発したりすると、 一気に追い付き追い越す可能性も大いにあり得る。 現在フェラーリを100ポイント以上引き離している首位のマクラーレンだが、 それでも現段階ではこの先まだどうなるかわからない状況であると言えるだろう。 次戦、ヨーロッパ高速サーキット第2弾はドイツのニュルブルクリンク。 ベッテル、シューマッハ、ロズベルグ、スーティルにとっては母国GPとなる。 果たしてこの4人が、母国の観衆の前でどんな走りをするのか、非常に楽しみである。 F1第11戦ドイツGPは、7月25日決勝レース。 |
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