4349 | では | はくぶん | 2012-05-13 16:17:40 |
てつ。 いつも短めのお前にしては長文だな。 よっぽど腹に据えかねたと見える。 どうコメントしたものか、ちょっと迷ったね。 ってのも、実際にその部下も職場の様子も知らないから。 だから、お前の文面を見て思ったままを書くことにした。 何でも他人のせいにする人間はいるね。 自分の能力や仕事量を、客観的に他人と比べられない。 自分の器に溢れると、多すぎることを主張するが、 他の者はさらに多くの量をこなしていたりする。 本当は自分自身に非があることなど充分にわかっているのだが、 周囲の評価を気にしたり、小さなプライドを守るために、 意図的に責任の矛先を他人に向けたりもする。 そういう人間の“忙しい”は“できない”の言い換えにすぎない。 まあ、暇でも“暇だ”と言う人間は珍しいだろうけどな。 でも、眠れないということは、本人もかなり気にしているんだろう。 問題は、なぜ仕事ができないか、ということだが・・・ 最も単純なのは、その仕事に適性がないってこと。 これはもうどうしようもない。 あとあるとすれば・・・ 希望とはまったく違う職種に回されてふてくされているとか、 職場の人間関係が上手くいっていないとか、 私生活に大きな悩みを抱えているとか、そんなとこ。 眠れない原因が実は仕事じゃないという可能性もある。 本当の理由を言うことに抵抗があって、仕事のせいだと言っているのかも。 いずれにせよ、この部下の問題は今のお前にはどうすることもできないと思うよ。 お前とはまったく違うタイプの人間だし、 仕事は能力という直線的な図式から外れる問題だろうから。 つぶやきってのは重要なサインなんだよね。 それが公の場でないなら更に重要。 たとえ愚痴程度のものだったとしても、誰かに何かを訴えたかったはず。 もちろん、わかってくれる誰かに、だな。 不眠症になるくらいの悩みがあるなら、よっぽど信頼している相手じゃない限り、 単なる上司になんか話したりするかよ。 お前の日頃を見てる部下だと、こんな事を相談したら、 一笑に付され馬鹿にされるだけって思ってるかもしれんしな。 先ずは、その部下のどんな詰まらない言い分も、 批判もせず、馬鹿にもせず、黙って聞いてやることだろうな。 お前じゃなくても、話しやすい相手ならいいだろう。 最初は警戒して表面的な事しか言わないだろうけどな。 できれば酒でも飲みながらってのが一番いいが、 お前、酒飲めないもんなあ。 お前は弱音を吐かない、弱みを見せない、 規則正しく自分を律する人間だから、 こういう人間の気持ちや行動は理解できないかもしれないが、 正解は決して一つではない、を受け入れられるかどうかが、 逆に人間として、上司として、お前が一皮剥けるための最大の壁でもあるんだな。 俺はお前のそういう点を昔からよく知ってるから敢えて言うけど、 お前も歳を取って、いろいろ変わったかもしれないが、そこは今も変わってないように思う。 まあ、俺もその点に関しては、あまり人の事は言えないけどな。 仕事は能力。 確かにそれはそうだろう。 しかし、“2・6・2の法則”ってのもあるんだな。 本来の人間の能力差なんて、そんな2倍も3倍も違うもんじゃない。 心的要因が本来持っている能力を封じ込めてしまっているということもある。 たまたま運良く恵まれた環境にある人間は、それを知らずに来れたってことだろうな。 |
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