4410 | 目の前の患者 | はくぶん | 2013-05-17 12:49:54 |
相手が看護師なら、たとえ初対面であろうと、 まるで友達に話し掛けるように、誰とでも話をするおじさんが、 自分の向かいのベッドにいる。 しかし、このおじさん、相手が医師となるとちょっと態度が違う。 言葉は少なめになり、看護師の時ほど舌もスムースには動かないようだ。 今日まで、医師と看護師の違いだとばかり思っていたが、 どうやらそれは間違いで、実は相手が男か女かの違いのようだ。 つまり、看護師でも相手が男の場合は、口数も少なく話も消極的。 医師でも女の場合は、結構フレンドリーに喋っている。 どうも、彼の場合、付き合いの年数や相手の個性ではなく、 単に男か女かで、態度が決まるようである。 女は話しやすく、男は話にくい。 そんな独自のイメージを持っているのだろうか。 昔からこの傾向は多分変わっていないだろうと思われる。 だとすれば、男よりもはるかに女に囲まれて育った人なのだろう。 ただ気になるのは、性別のみで判断し、相手を見ていない点だろうか。 |
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