466 F1ブラジルGP決勝 はくぶん 2008-11-03 05:26:22
雨の中のスタートとなったF1最終戦ブラジルGP決勝。
その最後は劇的な幕切れとなった。
-----------------------------------
優勝:マッサ(フェラーリ)
2位:アロンソ(ルノー)
3位:ライコネン(フェラーリ)
4位:ベッテル(トロロッソ)
5位:ハミルトン(マクラーレン)
-----------------------------------

マッサは予想通りのポールTOウィン。
スタートからトップに立ち、終始安定した走り。
危なげないレース運びで完璧な勝利だった。

残り10周あたりから降り始めた雨。
残り3周でベッテルに抜かれ6位に転落したハミルトン。
前を走るベッテルは速く、ハミルトンは攻めあぐねていた。

最終ラップに入ってもハミルトンはベッテルを抜けず6位のまま。
ハミルトンが6位でフィニッシュすれば、優勝確実なマッサとは総合ポイントで並び、
今季優勝回数でハミルトンを上回るマッサがワールドチャンピオンに。
マッサがトップチェッカーを受けた時、誰もがマッサのタイトルを疑わなかっただろう。

しかし、最終ラップ最終コーナーでドラマは起きた。
雨の中ドライタイヤで走行を続けていたグロックを、ベッテルとハミルトンがオーバーテイク。
この瞬間、ハミルトンは5位に浮上し、ワールドチャンピオンが入れ替わった。
そして、そのままハミルトンはチェッカー。
ここに史上最年少ワールドチャンピオンが誕生した。

昨年に引き続き、今年もまた僅か1ポイント差で明暗が分かれた。

何とも劇的な幕切れ。
野球で言うなら、9回裏2アウト2ストライクから、
逆転サヨナラホームランで優勝が決まったようなものだ。

あまりの劇的な展開に、結果を把握できていないフェラーリ、マクラーレン両陣営は、
ハミルトンがチェッカーを受けた時、両陣営とも歓喜の雄叫びを上げた。
その後エンジニアの説明を聞き、茫然自失のフェラーリ陣営とマッサの家族。
優勝にも関わらず、マシンから降りたマッサに笑顔はなく、その目には悔し涙が光っていた。

ドライバーズポイント最終結果
----------------------------------------------
WC:98 ルイス・ハミルトン(マクラーレン)
2位:97 フェリペ・マッサ(フェラーリ)
3位:75 ロバート・クビサ(BMWザウバー)
3位:75 キミ・ライコネン(フェラーリ)
5位:61 フェルナンド・アロンソ(ルノー)
----------------------------------------------

今季の私のトップ3予想はドライバーこそ言い当ててはいたが、
その順位はことごとく外れてしまった。

ちなみに、コンストラクターズポイント最終結果
---------------------------------------------------
1位:171 スクーデリア・フェラーリ・マルボロ
2位:151 ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス
3位:135 BMWザウバーF1チーム
---------------------------------------------------

ワールドチャンピオンはマクラーレンのハミルトンに決まったとはいえ、
コンストラクターズタイトルは今年もしっかりフェラーリが獲得した。

2008年のF1シーズンは今日をもって終了した。
また明日から来シーズンに向け新たな戦いが始まる。

レギュレーションが大幅に変更される2009年。
才能豊かな若手勢力と、王座経験者のベテラン勢が激突する現在のF1戦国時代。
引退あり、移籍あり、新人登用あり、それらすべてを含めて来年の戦いが今から楽しみである。
メッセージ文字数:1511/1578