4894 中国の小話 はくぶん 2013-12-01 19:39:55
ある米国人数学者が中国を訪問した際、天才と呼ばれる小学生に会った。
数学者は簡単な問題を出した。

「あるデパートが火事になった。
500人の客のうち100人が自力で脱出し、50人が消防隊員に救出された。
さて、死者は何人か?」
小学生はほとんど考えずに答えた。
「10人!」

「残念だ。君は算数をあまり知らないようだね」
そう話す数学者に小学生が切り返した。
「あなたは中国という国をあまり知らないようですね」

情報操作が当り前の中国の内情を皮肉った小話らしい。
実際にはもっと死傷者が出ているのに、それを過少発表するのが中国の慣わし。
中国国民も政府の公式発表など誰も信じていないとのこと。

さて、そういう話は本来のトピックスに譲るとして、
上記問題で米国人数学者が想定した答えが気になる。
果たして何人だったんだろうか?

500人の内、100人は自力脱出、50人は救出された。
残りは350人だが、その全員が死亡したという想定なのだろうか?
デパートが火事になったとは言っているが、どう鎮火したのかの説明はない。
延々と何時間も燃え続けたのなら、全員死亡は充分にあり得るが、
わずか数十分で消し止められたのなら、大部分の人が無事である可能性も高い。
現場がどんな状態か分からないから、
自力脱出と救出以外に助かる方法があるとも無いとも言い切れない。
もしあるのなら、この答えにどんな人数も可能になって来る。

先の数学者は答えを350人と想定していたのだろうか?
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