4912 まさかの友は真の友 はくぶん 2013-12-05 19:24:49
まさかの友は真の友、という諺がある。
ウェブ辞書では、
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不慮の窮地に手を差し伸べてくれる友人こそが、
本当に友人と言うべき存在である、という意味。
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となっている。
英語では、
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A friend in need is a friend indeed.
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と言うらしい。

この諺を思い出す時、必ずある一つの仮定条件を思い浮かべてしまう。

不慮の窮地に手を差し伸べてくれる人間がいる。
しかし、普段その者とは一切連絡も取らなければ、顔を合わせることもない。
もちろん一緒に遊びに行くこともなければ、酒を酌み交わすこともない。
それどころか、今現在どこに住んでいて何をしているのかすら知らない。
ただ、自分がピンチに陥ると、どこでそれを聞きつけたのか知らないが、
まるでスーパーマンのように颯爽と、必ず助けに来てくれる。
もちろん助けた後は、代償など何も求めないで去って行く。
幼馴染ではある。
しかし、普段は友人としての一切の交流がない。

まるで神様のようにありがたい人間だが、
果たして彼を「友」として認められるだろうか?
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