5006 | 靖国神社 | はくぶん | 2013-12-27 01:01:23 |
タレントの春香クリスティーンが、ある番組の中で、 靖国神社をヒトラーの墓に例えたことで批判を受け、 自身のブログもツイッターも炎上しているという。 自分が驚いたのは世間の反論内容。 つまり靖国神社に対する国民の意識の変化だ。 靖国神社とヒトラーの墓。 20年くらい前なら、当り前のように語られた例えだ。 “朝まで生テレビ”などの討論番組でも、むしろその考え方が多数派で、 反対論者は右翼的、軍国主義者だと見なされた。 舛添要一なども当時“朝生”にはレギュラー出演していたが、 彼も徹底して前者的な考え方だった 戦没者を祀る靖国神社は、同時に東条英機など、 第二次世界大戦に於けるA級戦犯をも祀っている。 歴代の大臣、特に総理大臣が靖国神社に参拝するのは、 このA級戦犯に参ることになるという理由で、 海外、特にアジア各国から強い批判を受けていた。 だから、その頃の総理大臣は、参拝するにしろ、 公式ではなく、あくまで私的参拝であるという苦しい言い訳をしていたか、 批判を恐れて参拝自体をしなかった。 だいたい“靖国神社公式参拝”という言葉があること自体、 その参拝が特別なものであることを意味している。 国民の間にも、靖国神社に関しては、第二次世界大戦で日本軍の犠牲になったアジア各国に対する配慮が必要との意識が強かった。 海外ではこの問題よく比べられるので、 もしもドイツの首相がヒトラーの墓に墓参りをした場合、 他の国はどう思うのかという論点で議論されるわけですが・・・ まぁ難しい問題ですよね。 靖国神社とヒトラーの墓。 そこに参る国の最高責任者。 それを見つめる周辺諸国。 春香クリスティーンの上記コメントは、当時の主流的意見であり、 むしろこれを批判する人間の方が、逆に非難されただろう。 かつて右翼的、軍国主義と非難された側の考え方。 一体いつから日本国民は、そんな考え方を当り前のようにするようになったのか。 むしろそっちの方が、自分にとっては大きな驚きである。 |
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