5089 販売戦略 はくぶん 2014-01-09 02:44:40
フェラーリはバカ売れしている中国で、販売台数を減らす方針らしい。
日本の企業が聞いたらクレイジーだと言うだろう。
拡大する理由はあっても、縮小する理由がない。
もし縮小路線を唱える者がいたら、彼は間違いなく評価を落とすだろう。
日本企業がそう考えるのは、商品をレア価値で売ったことがないからである。

フェラーリが減らす理由は、販売台数が増えると、
レア価値が薄くなり、ブランドイメージが下がるから。

日本の商品は、技術力と低価格で売って来た。
だから、販売数調整という概念がないのである。
売れるならどんどん売れ。
売れるところではどんどん売れ。
これが鉄則なのである。

売れなければ値引きしてダンピング。
普通はそうなるはずなのだが、フェラーリの場合。
売れなければ、レア価値が上がり、皆が欲しくなるのだろう。

同じような戦略に見える企業にマイクロソフトがある。
値引きもセット販売もしないオペレーションシステムとアプリケーションソフト。

日本人も、売れなければ値段を下げる、という安易な発想から、
そろそろ脱却するときなんじゃないかと思うが。
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