5096 | 最初の点 | はくぶん | 2014-01-10 06:45:11 |
自分にある点が非常に似ている人間がいる。 今までずっと気付かなかったが、ある件を境に、少し距離を置くようになって気付き始めた。 他の点はすべて正反対と思えるくらい違う部分ばかり。 しかし、その点だけは奇妙に合致している。 彼に対する自分の印象は、はじめは非常に面白いヤツだと思った。 そして、個人的に話す回数も多く、1回に話す時間も結構長時間。 そういった環境の中で、時間が経つにつれ、だんだん横柄になっていく彼の態度。 他人の意見を聞く態度に乏しく、自分の主張ばかり。 最初の頃から少し気にはなっていたが、だんだん受容できない程に。 自分肯定で他人批判の正体は、他人に厳しく自分に甘いご都合主義。 劣等感はかなり強いだろう。 最後には、この男は信用できないな。 それが彼に対する印象の変化である。 自分に似ている点は、この中にはない。 しかし、最後に信用できないと思ったのは、最初に自分に似ている点があり、 その印象を覆すような後々の正体暴露があったからである。 自分と似ている点。 それを最初に出してしまうと、後々が苦しくなるのは自分もよく知っている。 彼は、それに耐え切れずに正体を暴露していく道をいつも採っているのだろうが、 それは相手の信用を失うだけ。 彼も早く気付くべきだろう。 最初にその点を出そうとすることが間違っているのだと。 それは芸能人が客相手にすることなんだと。 政治家が有権者相手にすることなんだと。 一般人が一般人相手にすることじゃないんだと。 それを日常レベルでしなきゃいけなくなると、必ず自分の中で破綻するのだと。 現に彼は維持することができず、後々の正体暴露という最悪の結果を招いている。 最初のそれがなければ、自分の素を出すことは、相手にとってギャップではないんだな。 最初のそれで本来とは違うイメージが出来上がってしまう。 だから、信用できないという印象を持ってしまうわけだ。 彼にこれを言うと、きっとまた自己弁護を始めるだろう。 別に彼が悪いと言っているわけじゃないんだが、彼の劣等感がそうさせるのだろう。 彼は永遠にこの悪循環から抜けられない。 自分はその最初の点をもうあまり出さないようにした。 世間ではそれを良い事のように薦めているハウツー本もあるが、 その場限りで、その後に関しては何も言及されていない。 維持し続けるのが難しい方法など意味がないのだよ。 自分は、彼の中に自分自身を見た。 そして、初めて他人の立場に立って自分自身を見ることができた。 |
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