5152 | さとり世代 | はくぶん | 2014-01-25 23:03:54 |
今の若者は「さとり世代」と呼ばれる、堅実で高望みをしない世代なのだそうだ。 そして、さとり世代の現役受験生たちは一流大学を敬遠する傾向があるらしい。 2008年のリーマンショック以降、受験生に以下の傾向があるという。 [1]理系を志望する [2]自宅近くの大学に進学する 不景気が原因で、 [1]は就職が有利 [2]は一人暮らしをさせる経済的な余裕がない という理由らしい。 さらに、昨年までは学費の安い国公立大学が人気だったようだが、 今年は私立大学の人気が回復している模様。 原因は好景気ではなく、安全志向で努力は嫌うさとり世代の特徴のようだ。 勉強量の多い5教科型入試ではなく、3教科型を選択するというのだ。 就職に有利な大学や学部を選ぶのは、いつの時代でも見られる傾向だが、 昔は安全志向ではなく、チャレンジ精神で選ぶ学生も多かったように思う。 大学に行くのは、就職により有利な条件を手に入れるため。 その主旨からすると、より難関校を目指すのは当然の結論だと言えよう。 今も昔も、難関校であればあるほど、就職には有利だからだ。 チャレンジ精神を忘れた世代。 今はまだいいだろう。 しかし、彼らがやがて就職し、社会の中核を担うようになったとき、 彼らに果たして何が出来るのだろうか? 自分達は、彼らに何を期待できるのだろうか? 海外との激しい競争に晒され、国内には問題山積。 そんな状況を前にして、若い頃にチャレンジ精神を忘れてしまった彼らに、 一体どう対処できるというのだろうか? 大学受験は基本的には学問的チャレンジではあるが、 同時に一年間という長丁場を乗り切る精神的修養も兼ねている。 その程度の事も乗り越えられないで、これから先、 様々な難問をどうやって乗り越えられるというのか。 |
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