5563 タバコを吸う代わりに何かを食う はくぶん 2014-05-01 05:41:09
タバコを吸いたくなると代わりに何か食っている。
以前はこんなに何かを食いたくなることなどなかった。
一日中何も食わなくても、空腹は感じるものの、別にそれが苦痛だということもなかった。
確かにあの頃はタバコがあった。
だから食うことには関心がなかったのかもしれない。
いや、元々食うことにはそれほど関心があるわけではないのだが、タバコが吸えない状況では、食う以外に何かイライラした気分を紛らわす方法がないのである。
食えば多少は紛れる。
全てではないとしても多少は紛れる。
考えてみれば、タバコを吸ったところでイライラが解消されていたわけではない。
解消されている気になっていただけだろう。
今、食い物を食ってもイライラが解消されるわけではない。
しかし、タバコが吸えないイライラを解消するにはこれしか他に方法がない。
だから何かを食う。
タバコが吸いたくなったら何かを食う。
ある病気のリスクは下がっても、別の病気のリスクが上がれば、何の意味もないのではないだろうか。
どっちが深刻か、致命的か。
それくらいの違いしかないのではないだろうか。
そして、その違いは、健康な時の、机上の空論であるような、取らぬ狸の皮算用であるような、そんな現実からずれたものであるような気がしている。
メッセージ文字数:523/540