6115 超スローボールの軌道 はくぶん 2014-08-24 02:04:36
高校野球で甲子園球場をどよめかせた南北海道代表、東海大学付属第四高校のエース、西嶋亮太選手の超スローボールの軌道である。
スピードガンで計測不能な速度は、推定時速50km台と言われている。


昨夏の甲子園、岩手県代表の花巻東高校、千葉翔太選手が用いたカット打法と同様、各方面から賛否両論の声が上がっているようだ。
カット打法も、結局は頂点まであと2勝のところで大会本部から待ったがかかり、準決勝では封印せざるを得なくなったようだ。
しかし、この是非をめぐってもさまざまな議論が渦巻いた。

何がダメなのか?
このボールを投げることに対して非難を浴びせる人間には、ダルビッシュ同様、俺もそう反論する。
ルール違反は何もない。
頭を使って、打者のタイミングを外すために出した結論ではないか。
球威がないため、狙い撃ちされたら終わり。
そんな投げるのに勇気のいる球であることも事実だ。
それを突飛だとか、フェアープレイ精神に反するとか言うのはおかしくないか?
フォークボール、パームボール、ナックルボール、スプリットフィンガーボール、ツーシーム等々。
魔球と呼ばれるボールは決して少なくない。
これらのどれかを体得して投げるのなら構わないと言うのか?
高校生が魔球を投げてフェアープレイ精神に反しないのか?
既存なら可だが、オリジナルは不可。
どんな球かではなく、前例があるかどうか。
そんな偏った視点が見えてくる。

フェアープレイ精神に反しているのは、彼ら高校生ではなく、非難している側の価値観じゃないのか。
カット打法にケチをつけ、準決勝で封印させ、高校生の夢を打ち砕いた大会本部。
個性的や型破りなプレイを受け入れられない器の小ささを反省すべきだろう。
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