631 裁判員制度 はくぶん 2008-11-24 06:42:51
いよいよ来年5月から施行されるらしい。

5000人に1人という確率らしいが、
選ばれる人間の居住地によって宿泊が必要となる場合、
実費ではなく、7800円か8700円という、
どんな根拠ではじき出したのかよく分からないような金額が支給される。

交通費は公共交通機関の利用が原則で、
鉄道、船、飛行機は利用分が支給されるが、
バスやタクシーは1キロ当り37円の支給とのこと。
えっ、バスと電車がなぜ違うの?

こんな待遇なら無理して参加するより辞退した方がましと、
辞退者が続出することも懸念されるが、
容認される辞退理由は法令や制令で次のように定められている模様。

1)70歳以上の人
2)地方公共団体の議会の議員(ただし会期中に限る)
3)学生、生徒
4)5年以内に裁判員や検察審査員などの職務に従事した人、3年以内に選任予定裁判員に選ばれた人及び1年以内に裁判員候補者として裁判員選任手続の期日に出頭した人
5)一定のやむを得ない理由があって、裁判員の職務を行うことや裁判所に行くことが困難な人
 1.重い病気又はケガ
 2.親族・同居人の介護・養育
 3.事業上の重要な用務を自分で処理しないと著しい損害が生じるおそれがある。
 4.父母の葬式への出席など社会生活上の重要な用務がある。
 5.妊娠中又は出産の日から8週間を経過していない。
 6.重い病気又はケガの治療を受ける親族・同居人の通院・入退院に付き添う必要がある。
 7.妻・娘の出産に立ち会い、又はこれに伴う入退院に付き添う必要がある。
 8.住所・居所が裁判所の管轄区域外の遠隔地にあり、裁判所に行くことが困難である。

70歳以上の老人はみんな辞退するかもしれんねえ。
学生も選挙と同じで、面倒がって行かない者が多いかも。

やむを得ない理由の3は、裁判所が一体どうやって判断するのだろうか?
企業からその旨伝えられれば、裁判所も承認するしかないだろう。
それとも調査員でも派遣して、内状を詳しく調べるとか?

事前調査では、裁判員制度にあまり積極的でない日本人。
民事ならともかく、刑事事件の裁判だからねえ。
あらゆる理由を使って辞退者続出で、裁判が開けないなんて事になりそうな気もする。

少なくとも待遇面で、もうちょっと魅力ある条件にでもしないと、
元々裁判に興味のある人間以外は、なかなか動かないよ。
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