6381 | 取り戻した感覚 | はくぶん | 2015-01-03 05:47:31 |
ずっと忘れていた昔の感覚を取り戻して来た感じがする。 いつの間にか失ってしまっていた昔の意識。 なぜ失ってしまったのか原因は分かっている。 守りの姿勢に入ったからだ。 目標を失ってしまったからだ。 しかし、それは当初の目標を達成したがための悲劇的結果である。 それ以上の目標を設定することができなかった。 環境的にそれ以上の事ができなかったという側面もあるだろうが、それ以上の内容を自分が思い付かなかったことも要因として挙げられるだろう。 ただ当てもなく毎日を送るだけ。 そんな中で気持ちは守りに入り、周囲と同じ考え方に成り下がってしまった。 一般的であるということは安全かもしれないが、人間として最も大事なものを失っていく。 心のどこかである種の虚無感を感じてはいたものの、それでも歳相応の一般人になろうとした。 しかし、それが大きな間違いだった。 自分の中で最も大事なものを殺していっていた。 ずっと上手く行かなかった。 ずっと悩んでいた。 ずっと違和感を感じていた。 それは一般人になど決してなれない自分を、無理矢理一般という檻に押し込めていたからだ。 安全な道を選ぼうとした。 しかし、それが最大の間違いだった。 一般人ではない俺にとって最も必要なものは、安全ではない道だった。 危険な道という意味ではない。 退屈な道ではないという意味だ。 そんな感覚を思い出し始めた。 長い氷河期が終わったんだろう。 |
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