6590 | 影響 | はくぶん | 2015-04-22 02:48:31 |
その中に居るということは、知らず知らずの内に影響を受けるということである。 どれだけ気を付けていても、どれだけ警戒していても、どれだけ拒否していても、そこに居る限り、影響から完全に逃れることはできない。 大人ですらそうである。 いわんや子供をや、である。 幼ければ幼いほど、受けた影響は強く残る。 それが当たり前の事として、何の疑いも抵抗もなく、素直に入ってしまうからだ。 良い影響なら幸せなことだろう。 しかし、世の中に良い影響、優秀なる影響は非常に少ない。 往々にして受けない方が良いと思われる影響を受けてしまうものである。 それを受けない方が良いと判断できる大人が少ないのである。 無知であるが故に、大人になってからも、それを良くない事であると判断できないのである。 それは幼い頃に、どっちの判断も経ぬまま、身体に染み付いてしまった事なのだろう。 大人になってからも疑問を持たない。 文化の違う人間が疑問を呈しても、軽くあしらってお終い。 それが果たしてどういう事であるのか、一生意識の外側から見ることはないのである。 従って、自分の子供にも、当然正しい事のように教えてしまう。 その中に居るということは、知らず知らずの内に影響を受けるということである。 どれだけ気を付けていても、どれだけ警戒していても、どれだけ拒否していても、そこに居る限り、影響から完全に逃れることはできない。 幼ければ幼いほど、受けた影響は強く残る。 そして、この悪循環は何らかの大革命が起こらない限り、いつまでもいつまでも繰り返される。 |
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