6751 | 血液型 | はくぶん | 2015-07-24 06:12:41 |
日本には血液型で人間を判断する、血液型診断なるものがある。 ところが世界に目を向けると、血液型で人を判断するのはナンセンス、というのが常識。 血液型で人を判断する風習があるのは日本と、その影響を受けた韓国、台湾くらいだという。 つまりは、日本だけが血液型で人を判断している世界で唯一の国ということだ。 日本の常識、世界の非常識。 まさにその典型的な例と言えるだろう。 そして日本人は自らこの暗示に掛かっているのである。 世界では同じ血液型でも、性格も違えば行動パターンも違う。 しかし日本人には同じ人間が多い。 ここが重要な点なのだが、血液型が同じだから、性格も行動も似ているのではなく、血液型が同じだから、知らず知らずのうちに各血液型のモデルタイプに則して振舞っているに過ぎないということなのである。 従って、日本人に嘘の血液型を教えれば、きっと嘘の血液型の人間になっていくだろうと予想する。 また、そんな例も報告されている。 今はほとんど起こり得ないが、昔は血液型判定を間違える病院もあったようだ。 輸血などを考えるとぞっとする話だが、俺の身近にも、間違った判定をされた人はいた。 長年、親との血液型の矛盾に悩んでいたのだが、昔の判定が間違いだと分かって、その悩みは一気に解決した。 性格や行動に関しても同じようなケースが存在するようだ。 自他共に認めるA型の几帳面な性格と行動。 自分は典型的なA型であると思っていた人が、たまたま血液検査を受けたらB型と判明。 昔受けたA型判定は間違いだったのだ。 その人はその日から、部屋の掃除を怠るようになり、日々の化粧で手を抜くようになり、約束の時間に遅れるようになった。 血液型が突然B型に変わったわけではない。 血液型が突然B型だと知っただけなのだ。 人はその制服通りの人間になる、と言ったのはナポレオンだが、もし彼が今の時代に生きていたなら、日本人はその血液型通りの人間になる、とも言い残したことだろう。 |
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