6839 | 今考え直すシンプル・イズ・ベスト | はくぶん | 2015-09-23 15:44:48 |
キャッチフレーズというものがある。 これが広告を支配するようになってから、民衆の頭は単語にしか反応しなくなった。 文脈を読み取ることなど不可能であり、長くても箇条書き。 すんなり理解できるのは単語レベル。 最近の政治家はここを突いて来る。 全体としてはヤバい内容でも、断片的に出して来るので、全体としてはヤバくない内容に思える。 昔なら政治家の演説を生で聞くことが、その政治家を最も理解することに繋がったのかもしれない。 しかし、民衆に文脈把握力のない今、ヤバい部分は長々と、安全なところはキャッチフレーズ的に、という撹乱戦法を仕掛けて来るので、聴衆側が対応できない。 シンプル・イズ・ベスト。 昔はこの言葉の意味を、内容は短くないと民衆が理解できない、もしくは覚えられない、と考えていたが、最近はどうやら、内容を短く言うのは最も良い事を言う時だけだ、という意味に変わって来たように思う。 ちなみに、耳障りが良い、という表現を使う人間をたまに見かける。 そもそも耳障りという言葉は、耳に不快という意味である。 したがって、それが良いなどという矛盾した使い方は、明らかに間違いである。 ただし、耳に不快なことが気持ち良いと感じる、いわゆるマゾヒスティックな人間なら、そんな使い方にも妥当性が出て来る、ということを追記しておこう。 それなら、言葉や音などが耳に心地良い場合、通常は何と表現するのだろうか? 口当たりが良い、という表現はあるので、耳当たりが良い、となるのだろうか? |
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