6869 無駄な残業と追加の課題 はくぶん 2015-10-09 05:57:25
日本人はダラダラ働き、テキパキやれば定時で終わる仕事が残業になってしまう。
そんな仕事に対する姿勢は、子供時代のトラウマが原因という意見がある。

子供の頃に、与えられた宿題や勉強をテキパキ早く終わらせたら、親や教師が追加を与えた。
その追加を与えるという行動が、子供に“早く仕上げても意味がない”や“早く仕上げると、やらなきゃいけない量が増える”というような否定的な考えを植え付けてしまう。
それが大人になっても頭の片隅に残っていて、早く仕上げることに歯止めを掛けている。
そう筆者は主張している。

まさにその通りだろうと思う。
早く終わらせた者に追加を与えるなどという行為は、やる側の気持ちを全く考えていない言動である。
逆に自分がそういうことをされたらどんな風に思うか、相手の立場を想像できない愚か者の言動である。
それが後々、どんな部分にどう影響するか考えられない、視野の狭い人間たちの言動である。
親ならある程度仕方のない部分はあるが、教育者でこの点が分からないというのは問題である。
目の前の追加プリント1枚のために、その子のやる気を奪ってしまうのである。
まさに目先の小さな利益のために、後の大きな成果を犠牲にする言動であると言えるだろう。

今日の課題メニューが終わった者は、定時前であっても帰っていい。
これが言えたのは、俺だけである。
俺だけが、本当の教育とは何かを知っていたからである。
俺だけが、後々まで見据えた教育のできる数少ない人間の一人だったからである。
才能は才能を知り、才能の育て方を知る。
人間のスケールが、そのまま教育のスケールなのである。
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