6872 | 非科学的因果関係 | はくぶん | 2015-10-11 06:20:44 |
久し振りに外は雨が降っている。 このところ天気の良い日が続いていたので、久し振りに聞いた雨音という感じだ。 天気予報によると、夜中だけの雨で、明け方から回復傾向なので、特に問題はなさそうである。 最近、よく本を読んでいる。 この数ヶ月で8冊くらい買っている。 ただ、最後まで読んでいない本もある。 数ヶ月で8冊なんて、よく本を読む人間にとっては大した冊数ではないのだろうが、俺にとってはなかなかの数量。 しかも、内容が同じジャンルの本ばかりなので、読んだ手応えとしては、かなりのものがある。 しかし、本当に得たものは少なかった。 1冊の本の中に、一つあるかどうかという割合である。 非科学的、あまりに非科学的。 そんなニーチェの本のタイトルにも似た内容を、ここ数ヶ月ずっと追い掛けている。 非科学的な事象に関する因果関係。 もちろん科学的な検証などできないが、サンプルを集めることによって、ある傾向が浮き彫りになって来る。 それが科学では説明できない非科学的な因果関係であったとしても、その事例が色々な所で見つかれば、それは正しい法則と認めないわけにいかない。 人間が認識できる因果関係もあるだろう。 それらは体系化されて科学と呼ばれるものになっている。 しかし認識できない因果関係は、認識できないのだから体系化は出来ない。 体系化できなければ非科学的な事象ということで、一般的には排除される。 しかし、いくら排除されても、その因果関係は世の中に存在し続ける。 人間はそれに運とか偶然とかいう名前を付けて納得しようとする。 本当は最も関心のある内容なのに、科学的でないという理由だけで、隅に追いやろうとする。 しかし、科学という狭い枠組みの中に納まり切らない内容だからこそ、非科学的なのではないだろうか。 現在の科学では確認できない内容だからこそ、非科学的というレッテルを貼るしかないのではなかろうか。 そもそも世の中は科学で回っているわけではないのだから、科学で証明も確認もできない事象など、無数に存在するだろう。 科学者ほど実はそういう事象を否定しない。 それは科学の限界を知っているからである。 非科学的とされている事象の中には、皮肉にも世の中の核になっている因果関係も存在するのかもしれない。 数多くの事象の中に一つの共通項を見つけることによって、その非科学的因果関係は、非科学的なまま真実の因果関係であると考えてよいだろう。 |
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