6874 F1第15戦ロシアGP決勝 はくぶん 2015-10-12 07:27:26
F1ロシアGPは、オリンピックと同じソチで行われた。
今年で2回目の開催だという。

レース自体は、またもやハミルトンの独走で幕を閉じ、決して面白いレース展開ではなかった。
しかし、僚友ロズベルグを始め、リカルド、サインツ、グロージャン、ヒュルケンバーグ、エリクソンと、リタイアの相次いだ、荒れた展開になったことが、せめてもの救いだった。

最終ラップでのペレス、ライコネン、ボッタスの3位争いは見ものだった。
ペレスをオーバーテイクしたライコネンとボッタスが、その直後に接触。
ボッタスはクラッシュ&リタイア、ライコネンは車体の下に火花を上げながらのチェッカー。
ペレスは2人の接触の間に3位に返り咲き、ライコネンはチェッカーまでの途中でマッサに抜かれて5位フィニッシュ。
しかし、2人の接触に関する審議で、ライコネンに非があるとして、レース後に30秒のタイム加算ペナルティを受け、ライコネンは8位に後退した。

最終的な結果は以下の通り。
1ハミルトンメルセデス
2ベッテルフェラーリ
3ペレスフォースインディア
4マッサウィリアムズ
5ライコネンフェラーリ
6クビアトレッドぶる
7ナッセザウバー
8マルドナードロータス
9バトンマクラーレン
10アロンソマクラーレン

レースにはプーチン大統領が招待され、観客席で観戦していた。
サーキットに入る直前に映し出されたバーニー・エクレストンとプーチンのツーショットは、爽やかさの欠片もないほど毒々しいタヌキ親父たちの映像であり、スポーツマンシップとは程遠い、ドロドロした政治の世界を象徴しているようだった。

次回、F1第16戦アメリカGPは10月25日決勝レース。
しかし、サーキットのあるオースティンとは14時間も時差があるので、放映は翌日10月26日23:00からとなっている。
この後、メキシコ、ブラジルとアメリカ大陸でのGPが続くが、どれも時差が12時間以上ある場所なので、放映は翌日23:00からとなるようだ。
ただし、最終戦のアブダビGPだけは、決勝当日23時半からの放映である。

今回はベッテルとライコネンが踏ん張り、ロズベルグが早々にリタイアしたために、コンストラクターズタイトルが決まらなかったが、次回のアメリカGPで、メルセデスのタイトルが決まるような予感がする。
恐らくフェラーリに、それを阻止するだけの速さはないだろう。
いずれにせよワールドチャンピオンシップも終盤。
混戦ならタイトルの行方は最終戦にまでもつれ込むこともあるが、今シーズンは開幕戦からずっとメルセデスの独走状態。
コンストラクターズ・タイトルだけでなく、ドライバーズ・タイトルもそろそろ決まる時期に差し掛かっている。
もう余程の事がない限り、今シーズンのワールドチャンピオンはハミルトン。
そして、コンストラクターズ・タイトルはメルセデスだろう。
残る楽しみは、何らかのアクシデントによる大どんでん返しだけである。
それを期待して次回のアメリカGPを待つとしよう。
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