6889 | 人間に関する二つの記事 | はくぶん | 2015-10-23 14:54:02 |
寝る前にスマホを見ると、睡眠ホルモンであるメラトニンが分泌されなくなり、これによって睡眠不足に陥ると、記憶力の低下や注意力の散漫といった弊害がもたらされる。 スマホの画面はブルーライトという光が照らしており、夜にこの光を見ると、脳が太陽光と勘違いし、睡眠ホルモンを分泌しなくなる、ということが原因らしい。 一生のうち、最も頭がよく働くのは50代半ばから。 50代後半から人の脳の出力性能が最大になるためなのだそうだ。 生まれてから最初の28年は脳は『入力装置』の役割を果たす。 試験勉強や仕事を覚えるといった単純記憶の機能である。 次の28年(28歳以降)で、脳は回路の優先順位を付けていく。 脳の回路が成功や失敗を経験し、何が重要か判断できる力を付けていく。 そして、次の28年(56歳)から84歳の間に脳は出力性能を最大にすることが分かっている。 瞬時に正解が分かるのだという。 そして、その出力性能を上げるためには、次の3条件が必要らしい。 1)良質の睡眠 2)脳への刺激 3)適度な運動 人間の脳が50歳を過ぎてから出力が最大になるというのは意外だ。 覚えることを最優先に評価して来た近代教育と近代社会の盲点だと言えるかもしれない。 しかし、それにしてもだ。 70歳や80歳の老人を見て。その脳の出力が、過去のどの時点よりも優れているなどとはとても思えないのだが。 |
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