7049 商売の基本 はくぶん 2016-03-06 13:38:18
普通商売と言うと、客の立場に立って行うのが原則である。
客が買いたくなる品物、条件、対応等を心掛ける必要がある。
しかし、それが出来るかどうかは、小さい頃からの習慣による。
人の事を考えて来た人間にとって、それは自然にできる簡単なことだろう。
実生活に結びついているから、商いの場でも無理がない。
小さい頃から商売の才能があるということになる。

しかし、むしろそれが出来ない商売人の方が多いような気がする。
普段、会話していると、他人の事などまるで無関心。
悪口やゴシップは大好きだが、人がどうすれば喜ぶかという点に関しては全く興味がない。
物を売る商売なら、品物が大きな鍵を握るだろう。
売れ筋商品を並べて、それなりの値段で売れば、それなりに売れるのかもしれない。
しかし、サービスを売る商売の場合、客の立場に立たなければ見えないものが多い。
だからよく思う。
そうじゃないんだよな、と。
客として、そうじゃない部分を具体的に話しても、ピンと来る者などほとんどいない。
そして的外れな方向にばかり進んでいく。
それは他店と横並びの方向であり、何も考えていなかったということが証明される。

客の声を聞かない。
値引きしか知恵がない。
実生活でも他人の事を考えられない商売人の商売は、だいたいこんなものである。

なぜ高くても売れているものがあるのか。
そんな商売人でも、もっともな理由は説明できるだろう。
しかし、自分でそういう商売をすることは決して出来ないだろう。
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