711 ホンダF1撤退 はくぶん 2008-12-07 04:47:00
ラリーがJ1&J2の状況を解説する傍らで、管理人はF1の最新ニュースを。

ホンダが経営悪化を理由に、2008年度を最後にF1から撤退することを発表した。

Honda Racing F1 TeamとHonda Racing Development Ltd.については、
チーム売却の可能性も含め従業員と協議に入るらしい。

もう一人のシートはまだ決まっていないが、バトンとは既に来季の契約を更新しているはず。
と思ったら、バトンとは契約解除という方向で交渉を進めるらしい。

他チームは来季の体制がほとんど出来上がっているので、
ここに来て所属チームの無くなったバトンは、来季F1参戦が出来ない可能性が高くなった。
同僚だったバリチェロも、他チームへの移籍が難しいことを考えれば、
もう引退するしか方法がないだろうと思われる。

バリチェロは2008年シーズン中から、本人の否定にも関わらず、
どのチームでも来季の契約は絶望的と言われていた。
バトンも2008年の成績を見る限りでは、今から彼に食指を伸ばすチームもあるまい。

ホンダのF1撤退は寝耳に水の出来事だが、世界の自動車産業はそれほど苦しいんだろう。
世界一のGMが破産法の申請を検討するくらいだから、
今後、どのメーカーがどんな状況に陥ってもおかしくはないだろう。
今のところ、トヨタにはF1撤退の動きはない模様。

2008年はシーズン途中でのスーパーアグリの撤退もあり、
2009年のラインナップから日本のチームが2つも消えることになる。
GMやホンダに比べれば遥かに会社規模の小さいフェラーリやマクラーレンなどは、
本当に来季も続けられるのだろうか?
ホンダやトヨタが撤退してもF1の魅力はさほど変わらないが、
フェラーリやマクラーレン、BMWが無くなれば、もうF1は見る気がしなくなる。

そう言えば、昔はロータスやポルシェもF1参戦してたんだよな。
結局、どのチームも金が掛かり過ぎるから撤退していく。
FIAがいくら開発費削減の方向に動いても、金を掛けなきゃ勝てないから、
年々開発費は増えていくばかり。

市販車なんてほとんど見かけないマクラーレンなんか、
一体どうやってやり繰りしているのか不思議なんだが。

そう言えば、ゲルハルト・ベルガ−がトロロッソをレッドブルに売却したそうだが、
レッドブルとトロロッソの重複オーナーとなったディートリッヒ・マテシスは、
二つのチームを同時に所有して良いかどうか、FIAの承認が必要なんだそうだ。

もし同時所有を否定されると、トロロッソもどうなるかわからない。
下手したら2009年は2008年より3チームも少ない状態でスタートすることになるかも。
そうなるとドライバの生き残り競走も激しくなり、
ライコネンやマッサなど、うかうかしてると直ぐに契約切られる状況になっていくかも。

チームもさることながら、実はサーキットも経営難に陥っているという。
伝統ある欧米の開催主要国がカレンダーから消えていこうとしている。
理由は近年のF1人気の低迷にあるらしい。

金は掛かるは人気はないは。
ホンダが撤退するのも、実は経営難が本当の理由ではなく、
そういう状況を睨んでの政治的判断なのかもしれない。
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