7144 変わり行くものたち はくぶん 2016-05-28 23:45:44
やはり1回目と2回目は、印象が違うんだよな。
同じ人間に会ったことがない。
1回目はある程度緊張して、余所行きの態度だからか、好印象が残ることも多いが、2回目も同じ印象を受けることは殆どない。
まるで別人のように180度違うことはないが、2割から3割くらい落ちた印象になることが多い。
尻上がりに良くなっていくなどということは奇跡に近くて、最初のレベルを維持出来れば御の字という感じ。

昔“ポエム&格言集”に、こんな事を書いた。

僕は再会は嫌いだ。
美しい思い出との再会は嫌いだ。

美しい思い出は変化せず、記憶の中で生き続けるから美しいのである。
しかし、現実は変化する。
再会は、その決まってマイナス方向に変化した現実を、記憶の前に突き付ける。
美しかったから、記憶の中に封じ込めたのだ。
それは瞬間冷凍と同じ。
その一瞬の輝きのみを永遠に留めた。
そして、それが全てであると勘違いした。
それは、その人間の一部でしかなかったのに。

そう言う自分も、人にはそう見えているのだろうか。
人の記憶の中にある美しい思い出を、叩き壊すこともして来たのだろうか。
美しい思い出は、再会しないから美しいのだ。
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