7183 ある絶対的な評価 はくぶん 2016-07-28 09:25:58
ずっと以前から感じている真実がある。
日本人は、頭が良いという評価を第一義的に下された人間に対して、もうそれ以上別の評価を探すことをしなくなる。
それは日本における学力至上主義、学歴至上主義によって、子供の頃から繰り返し刷り込まれ、確固として形成された条件反射とも言うべき思考パターンである。
そして、如何に劣等感を抱いている人間が多いかという明白なる証拠でもある。
学力など所詮は一つの特技に過ぎない。
しかし、子供の頃から繰り返し徹底的に叩き込まれた劣等感は、それが唯一絶対的な評価基準であるという判断しか下せなくなっている。
特技は性格ではない。
頭の良さと性格との間に、絶対的な相関関係など存在しない。
しかし、その二つを混同する程に、魂の根幹の部分にまで劣等感が根付いてしまっているのである。
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