7194 | 管理職 | はくぶん | 2016-08-20 21:00:00 |
吉野源三郎という評論家の言葉に、 “世間には、悪い人ではないが、弱いばかりに、自分にも他人にも余計な不幸を招いている人間が決して少なくない。” というものがある。 今まであまりピンと来なかったが、身近に該当する人間を見つけて、この言葉に実感が湧くようになった。 しかし、素直に受け取れる状況ではない。 彼はミスター・イエスマン 最も上の管理職ではあるが、社長に反論が出来ない。 はっきり意見も言えない。 それで他の社員が迷惑することが少なくない。 悪い人間ではないのだろう。 しかし、社長に反論しないことで、社員が迷惑していることなど充分分かっている。 それでも反論しないのは、保身のため。 そんな人間を、悪い人間ではない、と言っていいのだろうか。 ただ、弱いから仕方がない、で片付けていいのだろうか。 彼には社長に反論する義務があるのではないのだろうか。 社員に命令する権限は、社員を無謀な扱いから守る義務と不可分なものであるはずだ。 社員を守れないなら管理職を辞せよ。 人の上に立つには、器が小さすぎる。 |
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