7275 | 嘘を教えられた | はくぶん | 2017-02-18 20:45:15 |
嘘を教えられた、と表現した馬鹿者がいた。 教えた側は、単に間違えただけで、別に悪意があったわけではない。 普通の人間ならどう表現するのだろうか。 間違って教えられた、と言うのだろうか。 それとも、この馬鹿者のように、嘘を教えられた、と言うのだろうか。 嘘と間違いは根本的に違う事象である。 間違いは無意識だが、嘘は意図的である。 俺はこいつのこの表現を聞いて、異様な違和感を覚えた。 と同時に、深層心理を覗いたような気がした。 まるで自分が苛められているような、被害に遭っているような、そんな事態を訴えているように感じた。 自分は人に嫌われる人間だと思っているのである。 自分は立場の弱い人間だとビクビクしているのである。 自分より立場が下の者に対しては横柄な態度で。 自分より立場が上の者に対しては胡麻を摺るような態度で。 人には高飛車な態度で偉そうに振舞うこの馬鹿者は、そうすることで弱い自分を守っているのである。 屑人間の象徴のような男である。 こいつは、自分が間違えて言った事に対して、相手が嘘を教えられたと表現したら、どう思うのだろうか。 どう思うかは別として、当然ながら、それを自然と思わなければならないだろう。 自分がそう表現する以上、相手も同様に表現することは当然の事として受け止めなければならないだろう。 しかし、それを当然と思うこと自体、こいつが屑の証なのである。 育ちが悪いのか、そもそもの人間性が屑なのか。 いずれにせよ、もう治りようのない歳であることだけは確かだ。 |
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