7300 | 指導とは呼べない | はくぶん | 2017-04-20 02:50:57 |
教える事が天職と言われた俺から見れば、そこら辺の企業に於ける指導や教育はまるでなっていない。 先ず何より、教える側にビジョンと準備がない。 何を習得させたいのか、どういう順序で教えればスムーズに理解が進んでいくのか、そういったシミュレーションが何も出来ていないまま、本番に臨んでいる。 枝葉末節に拘り本筋を疎かにしたり、最初の前提や定義があやふやなままどんどん先へ進めていったり。 一体何を教えたいのか? 一体誰のための指導なのか? そういう疑問が当たり前のように沸き起こって来るくらい酷いものが多い。 お門違いな教育方針にも関わらず、教えている本人は上出来のつもりなのである。 指導相手の顔に納得の表情が見て取れなくても、それはそいつが悪いのだと。 慣れれば分かるようになって来るのだなどと、責任転嫁の一手なのである。 自分の指導がどれだけ相手を混乱させているかを知ろうともせず、出来ないのは、分からないのは、全て相手のせいなのである。 競争相手がいないから、自分のレベルが分からないのである。 こういう者たちの特徴は、曖昧な表現が多く、そして、言葉でしか説明しない、ということである。 そういう者たちは、本気で相手を分からせようなどと思っていないのかもしれない。 むしろ、自分以上に分かられて、自分を超えられては困る、などと姑息な事を考えているのだろう。 だから敢えて分かり難い指導方法を選ぶのである。 面倒などという気持ちは、指導に向いていないという何よりの証拠である。 相手を本当に分からせようと思っている者は、どんな手段を使ってでも分からせようとする、ということである。 |
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