7311 | 管理者とは | はくぶん | 2017-05-22 08:55:54 |
部下よりも自分の都合を優先する管理者が、この世にどれくらいいるだろうか。 優先とはプライベートや私用の話ではない。 自分がしなければならない仕事があるから、お前の面倒は見れないという事である。 管理者というものは、極言すれば、自分が仕事をしてはいけない。 部下にやらせなくてはいけない立場である。 部下にどう上手くやらせるか。 それが管理者の力量なのである。 ましてや、部下の相談にそっぽを向くような管理者など、そもそも管理者というものがどういうものかまるで分かっていないと言えるだろう。 他に出来る者がいないから、自分がやらなきゃ仕方ないんだ。 それなら、なぜ出来る者を育てて来なかった。 よっぽど知識と経験を必要とする仕事以外、その管理者が天才でもない限り、他に出来る者などいくらでもいるはずだ。 その仕事を部下に取られたくないなどと考えたのなら、管理者としての資格はない。 結局、何らかの原因で、部下に習得させることが出来なかった自分の失態である。 管理者として、学ぶべき事を間違えているのである。 管理者としての意識が間違っているのである。 上司、または周囲にそれを指摘してやる人間がいるならいいが、いない場合は、いつまでもそれに気付かないまま、独りよがりな管理者として失敗を繰り返す。 部下が育たない。 有能な部下がいない。 そう嘆いている管理者は、往々にしてこのタイプである。 よっぽど部下が奇人変人でもなければ、悪いのは管理者としての自分である。 部下のせいにするのは、自分に教える力量がないと知っているのかもしれない。 教えるプランがない。 教える事が天職でもない限り、プラン無くして育てることなど出来ない。 行き当たりばったりで上手く行く程、教える事、育てる事は簡単ではない。 しかし、それが分かっている管理者は少ない。 俺の上司も、残念ながら、そんな一人だ。 |
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