7347 調子の悪い機械類 はくぶん 2017-11-12 23:56:02
受験生は、自分のペンが床に落ちただけで、自分が受験に落ちるんじゃないかと気にする。
しかしそんな時、ペンがお前の代わりに落ちてくれたんだ、と説明すると、なぜか皆その説明に納得する。

家の機械類の調子が悪い時、俺はかなりイライラする。
機械というものは、俺の召使だと思っているので、常にスムーズに動いて当たり前なのである。
それが俺に迷惑を掛けるが如く調子が悪いなとどいうことは、到底許されないことなのだ。

しかし、上記のペンの説明を、この機械類の調子の悪さに当てはめれば、次のような解釈も可能だということに、最近気付いた。

家の機械類の調子が悪いのは、お前の身代わりになってくれたからだ。
お前の体調が悪くなる肩代わりをしてくれたんだ。
お前が今、健康でいられるのは、そのPCやHDD、エアコンやコンポが、お前の身代わりとなって調子が悪くなり、最悪、壊れてもくれたからだ。
家の機械類の調子が悪いのは、お前の邪魔をしているどころか、むしろ身を挺してお前を守ってくれている証拠なんだ。
その機械類がお前の周りに無かったら、お前はどうなっていたか分からない。

こう考えるようになって、機械類が調子悪くなっても、以前ほどイライラしなくなった。
機械類がちゃんと動いてくれないことは、困ったことには違いないが、その原因が自分自身にあると考えることによって、調子の悪い機械でさえも仲間であるかのように思えて来るから不思議だ。

シェイクスピア曰く、
世の中は考え方次第で、どうにでもなるものだ。
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