7359 忘れるということ はくぶん 2018-02-05 04:16:18
俺にとって最も大事なことは“忘れる”ということではないかと思う。
言い換えれば“執着しない”ということ。
蠍座の性分なのか、軽く流すことが出来ない事がある。
自分の心が丸一日、いや、何日間も何ヶ月も、占領されてしまうようなことがある。
上手く行った時に、これが起こることはない。
上手く行った時は、すんなりと忘れることが出来る。
上手く行かなかった時、または、上手く行かない予感がある時に、これが起こる。
常に気になったり、心配したりしている。
そんなことをしても、状況は変わらないのだから仕方ないのに、それから目を離すことが出来ない。
他所に目を向けろと、頭では分かっている。
しかし、心がそれを受け入れない。

俺にとってはそんな事を、他方では簡単に忘れることの出来る人間がいる。
何でも簡単に忘れられる気質なのか。
それとも、その者にとっては執着する程の内容ではなかったのか。

執着を解決する方法は二つしかない。
次の機会に上手く行くこと。
とにかく上手く行けば、忘れることが出来る。
もう一つは、相当な時間を掛け、風化させてしまうことである。
それは時間を掛け、執着を薄めていく処置なのだろうと思っている。
ある日、突然どうでもよくなった。
そんな風に解決する場合も全く無いわけではない。
しかし、それは確実性がない上に、どんな内容ならそれで解決するのかという特殊性も見出せていない。

自分を最も苦しめているのは執着心。
朗らかな気分でいる時は、何でも上手く行く。
執着心が顔を覗かせて来ると、途端に調子良かった毎日が終わってしまう。
それは子供の頃から分かっている。
しかし、未だに解決法は欠片も掴めていない。
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