7360 | 発音 | はくぶん | 2018-02-28 23:48:42 |
“none”を「ノン」、“allow”を「アロー」、“deny”を「ディニー」、“alt”を「アルト」と発音する者達が、俺の周りにいる。 職場の人間だったり、得意先の担当者だったり。 “alt”が“alternative”や“alternate”の略語だと知らなければ、これを「オルト」と読めないのは仕方のないことかもしれない。 似たような名前の人気車種もあるので、それと混同するのも、ある程度は頷ける。 しかし、他の3語に関しては完全形であり、中学や高校で必ず出て来た英単語である。 はじめ、IT業界特有の、やや斜に構えた独りよがりな格好良さに酔うために、わざと世間の常道に反して、そんな発音をしているのかと思った。 その者達に学が無いわけではない。 こんな基本的な単語の発音を、知らないわけがないと思ったからである。 もしや俺が学生の頃とは発音が変わり、今じゃそう発音するのが正しいのか。 そんなことも考え、ネットで調べてもみた。 しかし、どうやらそうではないようだということが分かって来た。 彼らはどうも本気で、その間違った発音が正しいと思っているようなのである。 滑稽だが、本当に発音を知らないのである。 正しい発音をカタカナで書くと、“none”は「ナン」、“allow”は「アラウ」、“deny”は「ディナイ」である。 この発音に限らず、IT業界の人間の知識は、結構上っ面だけということが多い。 知ったか振りをしているだけで、喋ればボロが出る。 そんなことは珍しいことではない。 |
|||
メッセージ文字数:629/649 | |||