7402 | たかが引き算、されど引き算 | はくぶん | 2019-02-15 00:21:50 |
今日、主治医が引き算を間違えた。 薬の残りが多くなってきたので、処方数の調整をしてもらったのだが、1種類だけ処方数が2日分足りなかった。 医者の本分は医療。 治療に引き算は関係ないかもしれない。 病気を治すことに長けていれば、たとえ引き算など出来なくてもいいのかもしれない。 それは分かっている。 それは分かっているのだが、57-27である。 繰り下がりの無い簡単な引き算である。 これがなぜ28になるのだろうか。 確かに医者の本分は医療である。 引き算などいくら出来ても、治療が出来なければ意味がない。 逆に病気が治せるのであれば、あまり引き算が得意ではなくても、それは大した問題ではない。 世の中には電卓だってあるし、コンピュータだってある。 何も引き算は人間がしなくてもいいのである。 それは分かっている。 それは充分に分かっているのである。 しかし、57-27くらいの引き算は、医者であろうと出来て欲しかった。 これを28ではなく、ちゃんと30と出して欲しかった。 確かに暗算だった。 電卓を使えば良かったのかも知れない。 コンピュータにやらせれば良かったのかも知れない。 普段、あまり自分では計算をしない生活を送っていたのかもしれない。 診察待ちの患者が、まだ少なからず残っており、時間が押していて、多少焦っていたのかも知れない。 それで、落ち着いて計算が出来なかったのかも知れない。 しかし、57-27である。 繰り下がりの無い小学校2年生レベルの引き算である。 暗算であれ、多少焦っていたであれ、計算から遠のいていたであれ、これくらいの引き算は、大脳を経由せずとも出来て欲しかった。 薬局から病院に連絡してもらったところ、30錠に訂正になり、無事処方してもらった。 57-1も、57-21も、ちゃんと間違えずに計算出来ていたのに、なぜ57-27だけ間違えたのだろうか。 医者の本分は医療であって、引き算ではない。 しかし、そのままの錠数を処方されていたら、危うく薬の無い日を二日送らなければならないところだった。 自分にとって、その中の二種類は、直接命に関わる重要な薬なのだ。 |
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