7485 深夜1時の二つの事 はくぶん 2019-11-11 00:57:19
日本人の会話は面白くないと感じることが多い。
自分の話やニュースの話など、目の前に居る人には関係の無い話ばかりするからだ。
話す相手など誰でもいいと思っているのである。
相手と会話をしようとなどとは思っていない。
自分の話を聞いてくれれば、それでいいのである。
日本人の会話は、相手を前にして、独り言を言っているようなものだ。
独り言でも、気持ちや感想、意見や考えを述べているのなら、まだ聞いていられる。
ただ淡々と事実を並べていくだけの話ほど詰まらないものはない。

そして、話を聞いてくれる新しい相手が見つかると、前の相手の所には来なくなる。

無いことを証明するのは不可能である。
同じように、一番であるということを証明するのも不可能である。
どちらにも共通することは、通り過ぎた瞬間に未確認の状態に戻るということである。
通り過ぎる直前までを確認することしか出来ない。
終わらせた次の瞬間からまた始まってしまう。
世界に終わりが無いのではなく、終わりの状態を作れないのである。
無いことも、一番であるということも、終わりの状態を作り出して、初めて結論を出せる事柄なのである。

そんな事を考えながら、ホットコーヒーとアイス最中。

ホットコーヒーを飲みながら、アイス最中をかじる。
ホットコーヒーの中で、アイス最中が溶ける。
熱いと冷たいが混ざる。
しかし、それは温いにはならない。
あくまで熱いと冷たいなのである。
止められない美味さがある。

明日は久し振りに雨が降るようだ。
メッセージ文字数:616/644