7494 間違いの継承 はくぶん 2019-11-28 04:58:55
自分に合う人間が分からない者が多い。
心で決めればいいのだが、その基準が心に形成されていない。
安心感というか、満足感というか、そういう満ち足りた気持ちを知らない。
幼少の頃、親にどっぷり甘えて育った人間は、この気持ちを経験する。
幼少期から明確な基準を持っているから、選ぶ相手を間違えることはない。

この基準を持たない人間が、相手の言葉に惑わされる。
心地よい言葉、刺激的な言葉。
そういう上辺だけの要素に振り回される。
自分に合う人間とは、ドキドキする人間でも、ハラハラする人間でもない。
しかし、調和の感覚が心に形成されていないために、勘違いして不自然なものを受け入れる。

世の親たちに忠告である。
子供にとって最も大事なものは、自分に合うものを感じ取れる心である。
それを形成できるかどうかは、親の精神年齢に掛かっている。
しかし残念ながら、この世は精神年齢の低い親で溢れ返っている。
よって、選ぶ相手を間違える人間が後を絶たない。
つまり間違いの継承が行われ続けるということである。
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