7500 行き詰まったら、逆が真 はくぶん 2019-12-13 21:57:48
「行き詰まったら、逆が真」
ある社会心理学者の言葉である。
普段やっている事が、自分にとっては間違いだから行き詰まる。
自分には合っていないから、行き詰まってしまう。
だから、行き詰まったら、普段の逆をやってみること。
それが自分にとっての真である、と言っている。

まさに、その通りだと思う。
理屈としては、何の異論もない。
しかし、実践してみようと思うと、一つの疑問にぶち当たる。

逆って何だよ?

逆が何であるのか具体的に分からなければ、行動に移すことは出来ない。
逆を行う前に、逆が何であるか分かる必要があるが、それが難しいのである。
実際、何か上手く行かないことがあった時、逆は何なのかをずっと考えて来た。
しかし、いつも明確な逆は思い付かないのである。

最近、こう考えるようになった。
逆かどうかは分からなくてもいいから、とにかく今までやったことのないパターンを試してみればいいんだ、と。
今までの自分なら絶対に選択しなかった方を、敢えて選択してみればいいんだ、と。
そして、それがたとえ逆じゃなかったとしても、本当の逆を知るヒントになるだろう、と。
そもそも逆を試したことがないのだから、頭で考えても何も浮かんでは来ないだろう、と。

北の逆は南。
上の逆は下。
しかし、人生はそんなに単純なものじゃない。
もしかしたら、逆は一つじゃないかもしれない。
色んな方向に逆があるのかもしれない。
そして、その全ての逆を試していく内に、自分にとって本当に上手くいく真の逆に巡り合えるかもしれない。

逆が分かるまで何も試さないのでは、いつまで経っても、何も始められない。
試していく中で、いつか逆が分かるようになればいい。
そしてその頃には、多分人生は自分の思った通りになっているのだろう。

「行き詰まったら、とにかく今までやったこともない事をやってみろ」
そう言い換えて、初めてこの言葉を人生に役立てるものにすることが出来たような気がする。
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