7514 真夜中の独り言 はくぶん 2020-01-14 01:14:01
ああ、こいつなら、この金使ったって惜しくないな。
けちだのせこいだのと言う前に、そんな風に俺に思わせてみろよ。
お前だと、この金が勿体無くて仕方ないんだよ。

人が多ければ多いほど、それは誰もいないという状態に近付いていく。
人は一人でいる時に孤独を感じるんじゃない。
大勢の中にいるのに、誰とも心が通じない。
問いかけても、誰も答えない。
そんな時、まるで砂漠に一人取り残されたような、絶望的な孤独を感じるのだ。

時が変わると、こんなにも容易く幸運を手に入れることが出来るのか。
あの時、どんなに必死に追いかけても、触れることすら出来なかったのに。


明日は雨が降るようだ。
メッセージ文字数:276/290